株の窓口THE相場勘 ~今週のマーケットの注目内容~

週末はブラックフライデー、本日はサイバーマンデーとなり、小売銘柄に注目が集まりそうです。週末の報道では、米国のブラックフライデーは比較的静かに終えたようで、実店舗で下見をし、サイバーマンデーのセールでネット注文をする傾向は今年も続きそうです。

日本でも米国同様の動きが予想されることから、業績が好調なネット通販企業にとっては追い風になるのではないでしょうか。

ただ気になるのは中国の動きです。これまで中国では日本同様、下落局面には政府系資金が入るとの見方から、下落局面でもリスクオンの動きが続いていました。ですが、11月23日、中国・香港市場の急落局面で政府系資金が入らなかったことを受け、金曜日はボラの高い1日でした。

また米国では、22日に公表されたFOMC議事要旨で、インフレ率の伸び悩みに警戒感があることが明らかになっており、利上げペースを見極めたいとの動きからか、ドル買いはやや抑えられている感があります。その為、今後発表される米経済市場が市場予想を下回る場合には、これまでのように楽観ムードばかりではいられない動きも出てくるかもしれません。

以前から株の窓口THE相場勘にも書いている通り、個人的には米国の税制改革が決定するのは、来年の2月から6月頃と見ており、それまでは材料難から、押し目を形成する可能性があると思います。ですが、税制改革の決定を前に利益を確定させることは、現状の税金がかかることになりますので、需給の面から考えると、売りが出にくい相場が続くようにも思えます。

そんな中、今週の注目経済指標は

11月27日(月) 企業向けサービス価格指数/ 米・新築住宅販売件数/ 米・サイバーマンデー
11月28日(火) 次期FRB議長指名承認公聴会/ 米・消費者信頼感指数
11月29日(水) 商業動態統計/ 国際ロボット展/ 米・GDP改定値
11月30日(木) 鉱工業生産指数/ 中・製造業PMI/ 米・個人消費支出/ OPEC総会
12月1日(金)  法人企業統計/ 中・財新製造業PMI/ 米・ISM製造業景気指数
などがあります。