株の窓口THE相場勘 ~今週の注目内容~

週末のジャクソンホール会合では、予想通りドラギECB総裁は金融政策について新たな発言をすることはなく、イエレンFRB議長も利上げ時期の言及をすることもなく、サプライズの無いイベント通過となりました。利上げに関しての言及が無かった分、今週の金曜日に発表される米・雇用統計の結果を見て利上げ確率をさぐる展開が予想されます。

一方で、週末には北朝鮮が3発ミサイルを発射。
いずれも失敗に終わったと報道されていますが、米韓軍事演習が8月31日まで行われるため、北朝鮮の軍事挑発に対する懸念が再燃する可能性も否めません。
今朝方伝わった報道では、米・ティラーソン国務長官が核ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、『我々は今も北朝鮮と対話を始めたいと思っている』と述べ、非核化に向けた交渉の意思を示したとのこと。対話に応じてくれれば良いのですが・・・

と言う事で、今週も外部環境に振らされる一週間となりそうですが、今週予定されている注目のイベントは以下の通り。
8月21日~31日 米韓合同軍事演習
8月29日 自民党『憲法改正原案の素案』を提示
8月31日 7月鉱工業生産
9月1日  米・8月雇用統計

北朝鮮の地政学リスクを除けば、ドル円の動きに関係する利上げの可能性を探る指標となる米・雇用統計の結果が最大の注目材料となると思いますが、来月のFOMCまでは雇用統計を受けた動きが続く可能性があるのではないでしょうか。

今週も投資家にとっては動きづらい日が続きそうではありますが、ドル円が今の水準を推移している限り、日本企業の業績は改善が見られるので、長期的には買いスタンスで良いではないでしょうか。

また9月に入ると、ゲームショウや米アップルの新製品発表イベントがあります。
関連銘柄の動向にも注目したいところです。