株の窓口THE相場勘 ~今週の注目内容~

週末の北朝鮮建国記念日を無事通過したことから本日の日経平均は買われ、為替も108円に入ったことから、本日はリスクオンの動きとなりました。

太陽フレアの影響により、電子機器が影響を受ける可能性が指摘される中、発射延期はある程度想定内であったようにも思えますが、朝方、『米国が国連安全保障理事会で史上最悪の制裁決議をでっち上げようとしている』とし、『決議採択なら、相応な代価を払わせる』と北朝鮮外務省が声明を出しました。

今晩にも国連安保理による新たな北朝鮮制裁案の採択が行われる予定となっていますので、その行方とともに、北朝鮮の動向にも引き続きの注意が必要でしょう。

北朝鮮リスクはさて置き、米国のハリケーン被害状況にも要注意です。
米国債務上限問題は回避できましたが、先週こちらの相場勘にも書いた通り、この決定は短期的に見ると買い材料だとは思いますが、中期的に見ると良い内容とも言い切れない状況です。
ハリケーンの被害状況によっては、今後の米国経済政策に遅れが生じる可能性もありますので、今回の被害が米国のGDPのどの程度のものになるのか見極めたいところです。

企業の想定為替レートは108円~110円に設定しているところが多いようですし、日銀短観の通期の想定為替レートは1ドル108.31円程度。本日は108円台を維持しましたが、どこまで戻せるかにも注目です。
テクニカル面ではドル円の週足は一目均衡表の雲下限を超えられて折らず、依然として下振れリスクがくすぶっています。
今の為替水準を再度切ってくるようですと、日本企業の業績にも影響が出てくることになりますし、割安感も見直される結果となりうるので、瀬戸際とも言えるでしょう。

来週には米国FOMCが開催されますので、米国のバランスシートの縮小や利上げの時期について見極めたい動きが出やすいと考えるとドル円に関しては今週は動きづらい展開が予想されます。これに加えてハリケーンの被害も加わると、積極的にドルを買う動きにはつながりにくい可能性もあります。

そんな中、今週注目のスケジュールは以下の通りです。
9月11日 英・ブレグジット交渉関連法案採決/ 国連安保理・北朝鮮制裁案採択/ 米・オバマケア代替法案公表
9月12日 米・アップル新製品発表/ OPEC月報/ 中古車販売台数/英・消費者物価コア指数
9月13日 国内企業物価指数/ ユーロ・鉱工業生産指数/ 国内企業物価指数
9月14日 中国・小売売上高・鉱工業生産/ 米・消費者物価コア指数
9月15日 米・NY連銀製造業景気指数・小売売上高・メジャーSQ