株の窓口THE相場勘 ~今週の注目内容~

週末の米国市場は、ゼネラル・エレクトリックが発表した決算内容が予想を下回った他、原油安に動いたことからエネルギー株が下落。更には、連日高値を付けていたハイテク株にも利益確定売りの動きが見られ、全体的に軟調な結果となりました。

同日、マイクロソフトも決算を発表し、売上高・利益ともに市場予想を上回ったにも関わらず、株価は下げて終えました。

また、米10年債利回りが2.22%まで低下したことを受けドル円も111円台前半まで下落。
これを受けて本日の日経平均は軟調な動きを見せました。今週は日本でも決算発表が本格化する他、注目イベントも控えています。

25日・26日にはFOMCが開催。今回は、経済・物価見通しやイエレンFRB議長の記者会見はなく、声明文の変更を確認するのみとなります。現時点では、特に主だった変更は無いと思いますが、もしもバランスシートの縮小を決定する、もしくは決定をうかがわせる様な内容となれば、経済指標が軟調な今、米国市場にとってネガティブ要因になりうると見ています。

日本にとっては米国株の動きは勿論ですが、ユーロが強含んでいる中、円買いにつながる動きが見られており、どこで円買いの動きが止まるかというのも焦点になるでしょう。

これまで、米国はFANG銘柄が牽引してきました。先週はネットフリックスが好決算を発表し、週半ばではナスダックを牽引する動きとなりましたが、週末発表したマイクロソフトを始めとするIT関連の動きを見ると、一方通行の動きを続けるようにも考えにくく、24日・アルファベット、26日・フェイスブックの決算発表がありますので、その結果を睨みながらの展開が続くのではないでしょうか。

引き続きFANG銘柄の上昇が続くようであれば、日本のIT関連銘柄にも連想買いの動きが期待できるかもしれません。

と言う事で、今週はFOMCの声明文のチェックと、米国の決算発表を受けて、日本は連想銘柄の買いや、個別決算発表の内容次第と言うことになるでしょう。

日経平均をチャートで見ると、5月以降下回ることの無かった50日線を本日下回って推移しました。ですが、今のところはボックス圏内を推移している動きにも見えますのでこの水準で下げ止まれるかに注意ではないでしょうか。