株の窓口THE相場勘 ~休み明けの米国市場について~

16日、連休明けの米国市場は3指数揃ってマイナスとなりました。寄り付きでは高く始まりましたが、午後に入って急速に売りに押される展開となりました。

19日には米国の暫定予算の期日が来ますが、協議が難航する可能性があるのではないかとの見方もマーケットの弱気材料の一因だったのではないでしょうか。

米国の長期金利上昇が続いています。ですがペースはゆっくりと上昇しているので今のところ、懸念材料とはならないと思います。これに物価上昇やインフレ懸念が出てきて上昇ペースが速まってくれば、マーケット全体に影響を及ぼすことも考えられるので、米国長期金利の動向には引き続き注意が必要だと思います。

WTIについては、産油国に問題が多く、供給懸念が広がっていることもあり近い将来に70ドルに近づいてくるのではないでしょうか。ベネズエラが財政危機に直面しており、生産が減少すると見られています。ベネズエラの生産が減少してくれば、もう一段供給懸念が高まってくる可能性が高いと見ています。

ビットコインが昨晩、急落を見せました。一部ではビットコインとコモディティを同様に見るマーケット関係者もいますが、投機資金の動きを見る上で注目しています。コモディティとの関係については様々な見方があるとは思いますが、ビットコインの急落を嫌気して他のマーケットから資金を引上げる動きが出てきたと考えられるのではないでしょうか。