株の窓口THE相場勘 ~北朝鮮・今月の記念日~

米国は北朝鮮問題の地政学リスクとまもなく始まる決算期待との混在の中、昨晩は若干のプラスで終えました。金融株が売られ、石油などのエネルギー株が買われていたことや、金融の決算が良好と見られているにも関わらず、このような現象が起きているということは、やはり緊張感が高まっている証なのでしょう。

日本でも連日防衛関連の銘柄物色が続いており、細谷化工(4274)などは、4日連続でストップ高。地政学リスクを意識した防衛関連の物色は、これまでもありましたが、1日、2日で終わることが多かったように思いますが、ここまで長いのは直近ではなかった動きではないでしょうか。

問題視されている北朝鮮ですが、これまでもイベントや節目の日に核実験やミサイル発射を行うことが多く、節目とされる日は要注意だと思います。
昨日も中国と韓国は、北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイルの試射を行った場合、強力な措置をとることで合意したと伝えられており、米国だけでなく日本周辺の国にとっても大きな難題と言えますね。

ここで注目したいのが今月末にかけての北朝鮮の動向。
4/11(火)キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が最高指導者に就任して5年目の記念日
4/15(土)キム委員長の祖父・キム・イルソン主席誕生105年の記念日
4/25(火)朝鮮人民軍創設85周年記念日

昨年4月15日のキム・イルソン主席誕生104年の記念日には、新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」の初めての発射が行われています。

恐怖指数と言われている日経VIX指数も、20を超えてきています。この数字は、決して高い警戒域というわけではありませんが、米国大統領選以降は10台で推移していましたので、徐々にボラティリティが上がってきています。

北朝鮮の記念日を考慮すると、「何もなかった」と安堵が広がるにはまだ尚早で、通常通りの決算を見越す相場に戻るのにも暫く時間を要しそうです。

当社が会員様に現在推奨している銘柄は、こういった事態を想定しての銘柄でありますので、着実に利幅が取れていると思います。本日現在で、推奨した金額より8%以上の利幅が取れていると思いますがまだまだこれからです。