株の窓口THE相場勘 ~北朝鮮問題について~

NYダウは9日連続で史上最高値を更新した後、2日続落。9日連続で高値更新とは、この時期にしてはかなり貢献したと言えるでしょう。S&P500はここ1ヶ月こう着感が強い中、ダウのみ上昇した要因である決算がほぼ終了しましたので、ここからの高値追いが難しいと見る投資家心理の表れが2日続落となったのかもしれません。

対北朝鮮問題について、トランプ大統領の発言が強気になってきているように思えます。
今回のトランプ大統領発言は、これまでの中で一番強い発言でしたので、これでもし北朝鮮が行動に移した場合、それに対し米国が何も行動をしないとなると、今後、米国は口先だけと言うことになりかねないことから、次に何か起きた場合、最悪のシナリオもあるのではないかと投資家の中で警戒感が出てきているようです。

更にティラーソン国務長官とトランプ大統領の北朝鮮に対する考え方の違いが目に付きます。選択肢はいくつかあるのでしょうが、最終判断を下すのは大統領ですし、そのトランプ大統領が強い表現をしましたので、今までで一番、北朝鮮に対する懸念が高まっている状況と言って良いのではないでしょうか。

トランプ大統領と仕事をしたことのあるマーケット関係者には、トランプ大統領は有言実行のビジネスマンであった為、発言内容に真実味があると捉える人もいます。

ですがこう言った北朝鮮問題という悪材料が出ている中、それほど下げていないと言うことを見ると、マーケットの強さも感じます。日本や韓国などの北朝鮮に近い国と米国とでは北朝鮮問題の捉え方が違うと言うこともあるかもしれませんが・・・

一方、昨晩もアップルは上昇しています。
これまでは新型i-phoneが発売する前には、買い控えされやすい為、軟調な決算内容が多かったのですが、先日発表された決算内容はポジティブサプライズでした。この決算をベースにして新型の発売となると、今季のアップルはものすごいことになるのではないでしょうか。このアップルの上昇についていけない投資家も多い可能性もあり、もしかするとアップルが今期のハイテク株の目玉になるかもしれません。

部品調達が上手くいっていないということもあるようですが、発売されるのは間違いないですし、戦略的にも多品種少量編生産を取り、高い商品を買える人用に、高額商品を販売するということですので、経済的にも期待が持てる戦略をとっているようですので、期待感も高まりそうです。

8月9月は全体相場が軟調に推移しがちですが、特に北朝鮮問題などの様に懸念が高まっている時が、年末上昇の期待できる銘柄の絶好の仕込み時になるかもしれません。