株の窓口THE相場勘 ~各国中銀の発言を受けて~

都議選を前に日経平均は、本日20000円の節目を切ってきました。
昨晩の米国市場でハイテク株を中心に大きく下落したことを受け、日本でもこれまで上昇の筆頭にあった、東京エレクトロンなどの半導体関連銘柄の下落が目立ちました。

こちらのブログを見てくださっている方は、本日の下落を回避出来たのではないでしょうか。
6/28(水)に書いた通り(参照;こちらをご覧下さい)、ECBのテーパリング観測については
すぐに終わる内容では無い為、今回の下落は予想通りでしたし、昨日のブログでも米国の上昇は『だまし』の可能性があることについて触れていました。

ECBだけでなく、カナダや英国の中銀もバランスシート縮小について言及してきていることもあります。

これまで金利が低かったことで、金利が業績にあまり関係の無いFANGなどの米国ハイテク株が買われていたという事もありました。バランスシートが縮小されると、金利が上昇するであろうと言うことで株式市場から資金が流れるのではないかとの懸念が出てきているとの見方もあります。

確かにバランスシート縮小やテーパリングは、景気が改善されることで行われるということですが、株式市場から資金が流出してしまうとなれば、一旦は、利益の出ている銘柄は現金化しておこうという動きにつながったのかもしれません。

日本はと言いますと、7年ぶりに税収が前年度を下回り、リーマンショック以来の減少が明らかになりました。どんなに『日本の景気が回復傾向にある』と発表されても、実質賃金が落ちていることや、税収も減少しているとなれば、緩和維持を続けなければならず、こういった状況を見る海外投資家は日本株を買いにくるか・・・

都議選の結果によっては、安倍政権に関する懸念が出てくる可能性もあるでしょう。

会員様には水曜日の時点で、買いで推奨していました銘柄には利益確定をして頂いておりましたので、本日の日経平均の下落は安心して見ていられたかと思います。

保有して頂いている空売り銘柄につきましては、本日良い動きをしていましたし、○○○セクターの今後を考えると、徐々に決算内容にも響いてくるものだと思っていますので、これからが楽しみですね。

今週もお疲れ様でした。
楽しい週末をお過ごし下さい。