株の窓口THE相場勘 ~大まかなイベントについて~

昨晩、米軍制服組トップ・ダンフォード統合参謀本部議長が、『北朝鮮には外交・経済で圧力をかける米政権を支援するのが米軍の優先目標だ』と表明。
また、ティラーソン国務長官とマティス国防長官が、『米政権は外交による緊張緩和を目指す』との考えを示したことから北朝鮮懸念が一時後退した形となり、米国市場は3指数揃っての上昇となりました。

北朝鮮からも今朝方、『おろかで未熟な米国の行動をもう少し見守る』との報道が伝わり、日本のマーケットでもリスクオンの動きとなりました。

ドル円の動きに関しては、北朝鮮懸念が後退し円安・ドル高に推移し、110円台をつけてはいるものの、昨日発表のあった日本4-6月期四半期実質国内総生産(GDP・速報値)の結果が予想を前月比・年率換算ともに予想を上回ったことからか、円買いが入っているとの観測もあり、上値は限定的と見られます。

ここから9月レーバーデー明けまでは海外投資家も米国議会も夏休みに入っていることから、材料が乏しい時期であることは変わりませんが、今後の大きな予定は以下の通りです。

8月18日 米国SQ
8月26日 ジャクソンホールにて、イエレンFRB議長講演。(現時点では、物価動向注視の発言に留まるのではとの見方があります。7月に行われた議会証言ではハト派発言をしており、バランスシート縮小の時期や利上げに関する発言がでるかに注目が集まっています。)
9月5日 米議会開始。政策に関する動きが再始動。ここから政策に対する思惑が材料視され始める可能性。
9月 現時点ではバランスシート縮小が開始されると見られています。
9月24日 ドイツ連邦議会選挙。メルケル首相が4期目となるのかに焦点が集まっています。
秋 5年に1度開かれる中国共産党大会。中国の経済政策や数値目標について大まかな方針が決定される為、注目度の高いものとなっています。

その他、北朝鮮リスク懸念が再浮上する可能性のある日程では、これまで北朝鮮は記念日にミサイル実験を行ってきた経緯がある為、
8月25日 先軍節
9月9日 建国記念日
10月10日 朝鮮労働党創設記念日
の前には注意しておきたいところです。