株の窓口THE相場勘 ~山積みの懸念材料~

昨晩の米国市場はレーバーデーの為休場。
欧州のマーケットがさほど売り込まれなかったとのことから、日経平均先物(夜間)、ドル円も若干プラスの水準で戻っては来ましたが、やはりそう簡単には北朝鮮リスクは無くならないようです。

朝方は方向感の無い動きにも見えましたが、近くの北朝鮮が核実験を行っている状況で、外人が日本の株を買ってくるか・・・
と考えれば本日の動きに納得がいくのではないでしょうか。

世界の景気が上向いてきているとは言え、北朝鮮を除いて考えてみても、懸念は山積み。
・世界的に物価上昇の鈍化
・原油低調(ハリケーンの影響も今後出てくる可能性あり)
・金利低調
・賃金伸び悩み
・米国・欧州ともに金融引き締めがどうなるのか未決定
・9月末に期限の来る米国債務上限問題
・新たにハリケーン『イルマ』が米東海岸に接近中

これらの懸念がくすぶっている中に、北朝鮮という大きな地政学リスクですので、簡単に底を見るのではなく、いつでも買えるようにキャッシュポジションを増やしておくのが懸命なように思えます。
こう言った状況下では、好地合の中であれば上昇の要因になるようなNEWSであっても、地合に押されて下落してしまうことも多いので。

北朝鮮への制裁として『石油の輸出禁止』なども案に出ているようですが、ロシアが言っているように、過度な制裁はこれまでの流れを見る限り逆効果のように思えます。

欧州が下がらなくとも、もし米国が上昇しようとも、北朝鮮側から考えると日本の方角への挑発が一番効果的?!と言いますか、反撃される可能性が少ないことから何かあれば、日本の方角を狙ってくるようにも思えるので、遠くの海外と近くの日本では状況が違うと言うことは頭に入れておいた方が良いのではないでしょうか。

いずれにせよ、本日より米国の議会が再開されますので、先に挙げた懸念が一つづつ払拭されるのを見守るしかなさそうです。