株の窓口THE相場勘 ~戦争の可能性について各国の味方~

ムニューシン長官が、「年内の税制改革をなお見込んでいる」「長期的には強いドルが好ましい」と発言したことから、ドルが買われ、円安・ドル高に。
また、先週の連休前に発表のあったJPモルガン、シティの決算が良好であったことから決算期待も膨らみ、強い展開でした。今期の決算予想は10.4%程度の増益予想も出ており、終始、相場を支える展開だったと思います。

ですが、地政学リスクが無くなったとは言えず、来週25日(火)の『朝鮮人民軍創設85周年記念日』が今現在のXデーとの見方が多く、昨日、米国は巨大原子力空母『カールビンソン』(全長333メートル、艦載機約90機を擁するもの)が配備されたことを伝えており、緊張感は続いています。

個別に考えて見ると

米国:在韓外国人を救出できておらず、韓国に滞在する米国人の数だけ見ても、簡単には戦争に持ち込めない可能性があります。ですが、核開発を阻止したいという大義名分もあります。また、現在、空母『ロナルド・レーガン』が北に向かっており、近日到着予定。この空母は在韓外国人を救出する目的で配備されるということなので到着後の動きに注目ではないでしょうか。

北朝鮮:5月に韓国の大統領選があります。北朝鮮に厳しいアン・チョルス氏の当選は避けたいと思われます。親北派のムン・ジェイン氏の当選をもくろみ、複数の工作員を韓国に送り込んでいるとも伝えられているだけに、韓国国民の不安をあおるような行動は選挙後まではとりたくないと考えている可能性があるかもしれません。

中国:戦争になった際に近隣の国である中国に被害が出る可能性は大きい。(日本もですが・・・)。なんとしてでも北朝鮮を説得しなくてはと考えているでしょう。

3カ国の思惑を見ると空母『ロナルド・レーガン』が到着してから・・・
それまでは睨み合いという形かもしれません。

いずれにせよ、まだ脅威は残っていると言うことを念頭においておく必要がありそうですね。