株の窓口THE相場勘 ~日米首脳会談を終えて~

本日は日米首脳会談を終えて初の相場と言うこともあり、市場はどのように反応するかに注視していましたが、皆さんはどのように見えましたか?日本の報道では、「無難に終えた」とか、「安部首相をたたえる」コメントが多く見られました。トランプ大統領のTwitterでも安倍首相夫婦を賞賛するコメントも出ていたので、一安心ということでしょうか。

私も眠い目をこすりながら、会見を注視していたうちの一人なのですが、一見にこやかなムードではありましたが、トランプ大統領が「ど~ん」と構えていた一方で、安倍首相の緊張感が伝わってくる会見だったように思えます。
安倍首相の会見中に一時113円台で推移していたドル円が一気に112円台に突入し、その後113円台で再び推移していた動きに関しては気になるところではありますが、急に円高方向に進む可能性は低くなったのではと思います。

麻生副総理とペンス副大統領の下で新たな経済の枠組みを作っていくことも決められましたので、今までのTwitteの一声で為替が不安定な動きをすることなく、協議しながら時間をかけてこの問題には取組んでいくことになるのでしょうね。イコール何も決まっていないと言うことでもありますので引き続き注意は必要になってくるとは思います。
それを踏まえてか、日経平均は今晩のNYの動きを見極めたいという気持ちも強くボラが小さかったと私は見ています。

米国に関しては引き続き強い動きを見せると思っていますが・・・
日本と同じく先週トランプ大統領から発表のあった『驚異的な税制改革案』に対する期待感は強いでしょうし、日本によるインフラ投資でお金の確保も大統領がしてくれている、また今の米国はドル高になっても「ドルが強い」と高評価し、ドル安になると「輸出企業に追い風」となっているようで前向き思考の相場になっているように見えますから。

今週15日(水)のイエレンFRB議長発言待ちと見ているマーケット関係者も多いかとは思いますが、今の流れのままだと、利上げが無くても「今のマーケットには優しい」と解釈される可能性もありますし、利上げについての発言があっても「米国経済は好調だ」と解釈される可能性もあると思っており、それよりもトランプ大統領の『驚異的な税制改革』が発表されるまで米国は堅調に推移する可能性があるのではないでしょうか。

日本のマーケットでは、明日で本格的な決算発表が終わる形になります。米国の利上げについてはもちろん関心があると思いますが、本日の動きを見ていると物色の傾向が変化してくる可能性があるのではないか・・・と私は見ています。

本日ドル円が114円を付けてもさほどマーケットが反応していなかったようなので、その動きだけを見ると、麻生副総理とペンス副大統領とで決められる内容の詳細が明るみに出るまでは、今まで上昇してきた高値を買うには材料が足りないのでは・・・
トランプ大統領銘柄とされていたソフトバンクがマイナス推移していたのが象徴的でした。となると、次にターゲットになるのは
・為替に左右されない銘柄
・好決算であったにも関わらず割安感の強い銘柄
になってくるのではないでしょうか。

金曜日に『プレミアムクラス』『ゴールドクラス』の会員様にお送りした推奨銘柄それぞれ本日堅調に動いていましたね。イベントが減ってくる今月・来月、高値を掴まされるのではなく、
中身の伴なった銘柄をじっくり仕込んでいきたいですね。