株の窓口THE相場勘 ~日銀金融政策決定会合~

アメリカの決算もそろそろ大詰めを迎えてきました。米国の決算は指標と同じくいずれも良いものが多く、順調に推移しています。日本企業も良い決算を発表しているのですが、昨日のLINE同様、良い決算が出ても予想に届かずと売られてしまうこともあるので、期待値が高ければ高いほど株価は予想しにくい・・・というところでしょうか。

今月末に決算ピークを迎えますので、日本は個別に個々の決算を見極めて今後の投資につなげていきたいですね。

では日本の現状はどうなのかを見る上で、来週30日・31日で行われる日銀金融政策決定会合の結果を見たいと思っています。新興国経済や海外経済の持ち直しや、円安・株高を受けて日銀は日本の景気に自信を深めている一方で、物価の先行きに対しては控えめな見方が多いようです。
物価2%目標に向けて賃上げを希望している安倍首相ですが、為替市場のボラの高さもあり、慎重な日本人としては、インフレ期待の高まりを確信するにはまだ躊躇してしまうのでしょう。どんなに安倍首相が賃上げを訴えても、為替が落ち着かず、昨年は円高に苦労させられた企業からすると、今現在円安であるとしても、トランプ政権下で今後の見通しが分からない今、「63%が今春闘にベアを実施はしない方向」と回答しています。

相応の賃上げが実施されなければ、個人消費が進むはずはなく、デフレ脱却を狙う日銀の思惑通りには進まないようです。足元の物価が日銀の想定よりも弱く推移していることもあり、日銀金融政策決定会合後の日銀の発表はしっかりと見極めたいと思います。

また、あくまで噂話ではありますが、ETFの買い入れ幅縮小について話あわれるのでは
ないかとかなんとか・・・話し合われる可能性は低いとは思いますが、どうなんでしょうか。

週末最後の日経平均は比較的静かな動きの中で終わりました。
来週は日銀、決算の個別動向、今年一年の動きを見るべく、しっかりと見極めましょう。