株の窓口THE相場勘 ~米・雇用統計を受けて~

週末の米・雇用統計は、非農業部門雇用者数がコンセンサス予想18.3万人増だったのに対し20.9万人増と予想を上回るポジティブサプライズの結果となりました。
賃金の伸びに関しても予想を上回る結果となり、発表を受けてドル円はドル高・円安に動いたものの上値は限定的で終わり値ベースでは若干の円安で引けました。9月にバランスシート縮小開始との見方が強まりはしたものの、12月の利上げ確率は現時点では50%となっています。

この動きを受けて日経平均は上昇して始まったものの、今週も国内ではソフトバンクを含めた1200社程度の決算発表が予定されており、全体としては決算前に手控えムードの強い内容だったと思います。

内閣改造を行った安倍政権の支持率は若干上昇したものの、依然低い水準とも言え、材料視されるほどでは無く、今週末からは3連休も控えていますので、決算で個別で動く以外、全体としてはこう着感が続くのかもしれません。

一方米国は、NYダウは連日で高値を更新してはいるものの、ハイテク株への利益確定売りが続いています。現在はオールドエコノミー銘柄への買いへと、セクターローテーションが続いているようですが、この流れが市場参加者の少ない8月相場でいつまで続くか注視する必要があるのではないでしょうか。

今週注目の経済指標は
7日 6月景気動向指数/ 6月米消費者信用残高
8日 7月中国貿易統計
9日 7月中国消費者物価指数・生産者物価指数/ 4-6月米非農業部門労働生産性
10日 6月機械受注/ 7月企業物価指数/ 米新規失業保険申請件数
11日 7月米消費者物価指数
などがあります。

出来高が細る中、現在の動きが続くか否か・・・
全体こう着感に方向感が出てくるのかどうか・・・

暫くは様子見ムードが続くのかもしれません。