株の窓口THE相場勘 ~米下院で税制改革法案通過~

昨晩、米税制改革法案が下院通過しました。これにより、12月利上げの可能性や期待感が再燃し、リスクオンの動きとなりました。また、決算発表のあったウォルマートが急進しました。

一方で、上院案にはオバマケア保険加入義務を廃止する案や法人減税の開始時期が下院案と相違しているほか、既に一部議員が反対を表明していることもあり、来週末から始まる感謝祭休暇を前に上院採決を行うには厳しさが残っています。

上院での採決が遅れることは、その後の上下院での調整にも遅れが生じることになりますので、年内に成立させるというトランプ大統領のシナリオには依然として懐疑的な見方も残っています。

昨日の『株の窓口THE相場勘』にも書いた通り、税制改革法案の成立時期は2月~6月と言うのがメインのシナリオなのかもしれません。

米国では決算発表が終わり、注意材料は2つ。ジャンク債のクレジットスプレッドが開いていることや、バリエーションが高いハイテク株などが高止まりしているところ。決算が終わり、税制改革法案の成立がメインシナリオ通りであれば、調整局面入りする可能性も残っています。ですが、押したところは買いのチャンスとなると見て良いのだと見ています。