株の窓口THE相場勘 ~米国トランプ政権から見た押し目~

米国も日本同様、調整局面したように見えますが、米国も上昇ピッチが早かったことや、税制改革法案に対する懸念について唱える声がありますが、減税メリット銘柄に調整が入っているようにも見えないので、個人的には上昇ピッチのスピードに対する調整なのだと思っています。

税制改革法案の年内成立については、来週末には感謝祭があり、12月は2週間セッションが無いことを考えると、年内成立は難しいと見ています。こう言った法案が成立するのは2月~6月の時期が多いので、冷静な投資家はその時期を見越して運用しているのだと思います。その動きが日本に比べ、米国市場は下げたところに買いが入っていることに現れているのではないでしょうか。

また、ヘッジファンドの利益確定売りについての報道もありますが、ファンドによっては利益確定同様、買い注文が入っているとの声もありますので、需給の面でどちらが優勢となるかは様子見なのかもしれません。

となると7-9月期の決算が終わったのと年末に対する期待値の端境期であることと、スピードに対する調整と見るのが正しいのかもしれません。

一方、トランプ政権側から考えて見ると、4年後の再選を目指すとすると、1年目に大きく上昇しすぎた政権が2期目も続投となった例がないので、今は押し目を作ってくれた方が、今後のことを考えると心地よいのかもしれません。