株の窓口THE相場勘 ~米国マーケットの動き~

昨晩のNYダウは一服。ナスダックとS&P500は続伸となりました。夜間取引では大きく買われる場面もありましたが、実際にマーケットが開くと利益確定の動きも出たようです。

30年ぶりの税制改革が米国市場を活性化させるという期待感が昨年からも引き続き買い材料と捉える動きも見られていますし、減税による景気回復、企業収益の拡大、更には賃金の上昇にも繋がるとの見方がプラスに働いています。

一方で税制改革は財政赤字の拡大を招きます。中長期的には長期金利の上昇に繋がることから懸念材料となる可能性もありますが、現時点ではマーケットは材料視していないようです。

米国は昨晩太陽光パネルと洗濯機に関して輸入関税を課すというセーフガードを発令。これに対しマーケットが嫌気する材料となったようではありますが、こういった動きが米国の保護主義を強めることで新たな問題を引き起こす可能性があると言うことには注意が必要かもしれません。

原油価格は再び64ドル台に突入しました。サウジがダボス会議で「来年以降も減産を続ける」と発言したことで買いが集まったのだと思いますが、やはり供給不安がでやすく、ベネズエラの生産が更に落ち込むとの見方も広がっており、こう言った一連の動きが高まれば、一気に70ドルへ向かう可能性もあると見ています。