株の窓口THE相場勘 ~米国市場動向~

昨日は米朝首脳会談が行われました。結果的には良好なものだったと思いますが、今後の経済にどのような影響があるか不透明なこともあり、マーケットには影響が無かったようです。

今週は重要イベントが目白押しです。今晩はFOMC決定会合後に政策金利の発表があります。長期金利の急速な上昇は米経済のリスクになりうることから、直近で米金利が上昇を見せている背景には、経済の好調さ、前回の雇用統計の良好さ等を踏まえ、今回のFOMCでは利上げされるのでしょうが、今後の利上げ回数について注目が集まっているのではないでしょうか。

利上げを行えるほど、米経済は良好であり、昨晩発表された消費者物価指数は予想には届かなかったものの、前年比に比べるとしっかりとした伸びを示しており、物価上昇圧力の強さが伺えます。原油も若干下がってきているとは言え、高値水準を維持しており、この先も上昇圧力は強いのではないでしょうか。

6月22日のOPEC総会では、ある程度の増産が合意される可能性があり、それまでは上値の重い展開が続きそうです。

ナスダックは史上最高値を更新する中、NYダウは貿易摩擦を注視してか上値の重い展開が続いていますが、まずはマーケットが注目している今晩のFOMC、利上げ回数の発表を確認するまでは動きにくいというところでしょうか。