株の窓口THE相場勘 ~米国市場大幅高の理由~

昨日の米国市場ではNYダウが大幅続伸。買い材料が揃った一日でした。年末商戦は良好、消費者信頼感指数も2000年11月以来の高水準で好調、午後に入り、上院の予算委員会で税制法案が可決されました。またパウエルFRB次期議長の公聴会で、金融規制の緩和についての言及も金融セクター銘柄の買いを後押しする形となりました。

上院の予算委員会での税制改革については、予算委員会の議員だけで最終的に決まるわけではないですが、これまで強く反対を表明する議員が出てきておらず、予算委員会ですんなり可決されたことの意味は大きいと思います。オバマケアなどには抵抗する議員がいても、共和党の大きな目標である税制改革については見通しが明るいというのは好材料だと思います。

北朝鮮のミサイル発射に関しては、反応が小さく、他の買い材料に押されて影響は軽微だったと思います。ですが、まだ詳細も伝わっておらず、更にこのまま北朝鮮がミサイル発射を連発するのか、ミサイルの精度がどの程度の距離をカバーするものにもよるとは思いますが、昨晩の動きだけ見ると、悪材料にはなりきらなかったと言えるのではないでしょうか。