株の窓口THE相場勘 ~米国株は割高ではない?!~

昨晩も3指数揃っての高値更新。今年は例年に比べて、上昇率はたかいのですが、今年は例年需給の悪いとされる8月9月も押し目を作ることなく来ていますので、普通に考えると年末に向けて、もう一段高あってもおかしくないかもしれません。

上昇局面で必ずと言って良いほど出てくるのが『割高感』理論。

そもそも経済が成長する限りは、基本的に株価は右肩上がりで、市場最高値を更新するとバブルと言う人が出てくるものです。割高か割安かと言われれば、株価収益倍率が基準となりますが、現在18倍程度と言われています。ですが、トランプ政権の掲げる法人減税が行われれば、通った瞬間に16倍になります。となると割高と単純に見るのは間違いなのかもしれません。

いよいよ米国では今晩以降決算発表が始まります。注目度は高いと思いますが、一般的にPERが高いと言われている時は、業績が引っ張る相場に移行しつつある場合が多いです。今期だけで見ると、7-9月期の決算と言うのは、夏休みを含むこともあり年間で一番ぶれ易いのも事実です。ですが、流れとしては、業績が引っ張る相場になりつつあると思いますので、今後は決算の度に、業績が見直されていく可能性が高いと見ています。

9月の終わり頃に出た数字では、S&P500の第3Qの増益率は6%程度となっていましたが、今では7~8%程度と見る人もおり、来年に関しては法人税率の引下げがあれば一気に2桁に伸びますので、米国の企業業績に関しては問題ないのではないでしょうか。

また、あまりメディアで報じられていないようですが、米国では規制緩和が進んでいます。減税が実行されていないにも関わらず、株が上がっている大きな要因の一つだと思っています。エネルギーや環境にしろ、あらゆる分野の規制が緩和れていて、ビジネスがやりやすい環境が整えられています。この状態では、米国ビジネスの今後に対し、期待感が根強く、今期の決算内容が多少ぶれたとしても、先行きは明るいのではないでしょうか。