株の窓口THE相場勘 ~米金利引き上げを前に~

ハイテク株の売りが一巡したことで安心感が広がり、昨晩の米国市場は安定的に買いが集まり、上昇しました。

今晩はFOMCの発表もあり、引き続き警戒感は必要かとは思いますが、下げたところは買いが入るということを立証した相場であったと思います。

利上げに関しては経済指標に弱気の内容が多く、インフレに関しても圧力が弱まっているのは間違いないですが、年内にはバランスシートの縮小に着手したいFRBを考慮すると、
出来るうちに利上げをしたいと言う気持ちもあるでしょうから、今晩の発表はタカ派なのかハト派なのかで動きが出るかもしれませんね。

OPECのリポートでは5月の産油量は、増加したことが明らかになっています。
減産合意に参加していないリビアやナイジェリアの生産量が増加してきていることや、シェールの増産を加味すると更なる減産が必要なようにも思えますが、今のところサウジに更なる減産の意は無いようですので、WTI50ドルと言うのが少し遠くなったようにも思えます。

日経平均もこれらの外部要因を受けて、方向感が乏しい展開であることや、利上げ目前となってもドル円の動きが軟調であることを見ると、利上げの発表後、動きがあるのかも懐疑的ではありますが、とりあえず、米国時間の今晩、日本時間では明日の朝方に発表される
利上げに対する声明を聞かなくては、マーケットの方向感が読めない状況だと思います。

相変わらず買いたい投資家が多い中、週末にあったナスダックの下落のように、きっかけ次第で利益確定をしたい投資家が多いのも事実ですので、まずは明日の結果を見守りたいと思います。