株の窓口THE相場勘 ~英・総選挙を受けて~

今週の最大のイベントであった英・総選挙を受けて前場終わりにかけて大幅高を見せた日経平均ですが、選挙の結果からすると、メイ首相が言っていた『円滑で段階的なハードブレグジット』という従来のコンセンサスに対し見直しが必要になってくる可能性が出てきた結果だったと思います。

このことは、英国・ユーロにとってどのように進むかと言うのが見えたわけではなく、今後それなりのボラティリティーが生じる可能性が出てきたと見るべきではないでしょうか。
日本だけでなく、しばらくは市場も様子見姿勢が続くことも考えられる為、引き続きポンドは下落しやすいかもしれません。

米国の選挙の時もそうでしたが、日本のマーケットでの動きが、海外のマーケットの動きを受けて、翌営業日には一変してしまうこともありますので、今晩の欧州・米国がどのように動くか見てから判断したい投資家が多かったのか、後場にかけては利益確定売りに押される場面もありました。

来週はいよいよFOMCが開催され、6月利上げが行われるでしょうし、その後はと言うと、昨日ブログにも書いている通り、利上げの影響が米国の期待インフレ率にどう影響してくるか
との懸念もありますので、すぐに結論が出るものではないとは思いますが、全体が勢いづくかたちは想定しにくいところでもあります。
まずは今晩の海外の動きに対して、本日の日本のマーケットの動きが正しいのかどうか・・・
というところでしょうか。
今週もお疲れ様でした。良い週末をお過ごし下さい。