株の窓口THE相場勘 ~高まる金融規制緩和期待~

昨晩の米国市場も3指数揃って上昇し、8日連続の上昇となりました。背景としては、昨晩発表のあった失業保険申請件数や製造業受注、貿易収支などが予想に反して良かった事もありますし、次期FRB副議長にクオールズ氏が議会で承認されたことが大きかったと思います。

クオールズ氏は下財務次官の経歴を持ち、『金融規制緩和』に賛成意見の持ち主です。金融危機後に実施された規制について、否定はしていませんが、改善も必要だとしおり、トランプ大統領が掲げている『金融規制緩和』が進むのではないかとの期待が大きくなったと見られます。

金融危機以降の規制により、金融銘柄は厳しい状況下にありましたので、これが緩和されるとなり、減税も行われれば、米国の金融銘柄にとっては大きな追い風になることは間違いないでしょう。

この報道により、昨晩の米国では、ゴールドマンサックスとJPモルガンチェースの2銘柄でNYダウを50ドル近く押し上げました。

その為、FRB議長に誰が選任されるのかにより、更なる金融銘柄への押し上げ効果も期待が持てるかたちになっています。

日本は明日より3連休になりますが、本日はいよいよ米国・雇用統計の発表があります。予想では8万人、野村インスティネットでは5万人と、かなり低い数字となっています。直近出てきている経済指標が良好なことで、12月の利上げ確率の上昇していますのでハリケーンの影響がどの程度であるのか、今晩の統計で確認することになります。低い予想なだけに、下回ることとなれば、一旦は上昇に歯止めがかかる可能性もありますので、しっかりと見ておく必要があるでしょう。

それでは今週もお疲れ様でした。素敵な3連休をお過ごし下さい。