株の窓口THE相場勘 ~MSCI中国A株指数組入決定~

昨晩の米国は最高値更新の反動もあってか、NYダウは一時、プラス圏で推移することもありましたが、一日を通して軟調に推移しました。

アマゾンはスーパー・ホールフーズを買収したことを発表したことが記憶に新しい中、昨晩はアパレル業界にも踏み出すことを明らかにし、他の小売株にはマイナス要因が働くのではないかとの懸念から売りが先行。原油下落も下げの要因だったと思います。

アマゾンに関しては買収などの報道によりプラスに受け止めている投資家が多いようですが、その他の銘柄には、今後の警戒感が出てきているのは気になるところ。

原油価格WTIは、43ドルまで下落してきました。OPECが減産延長したことで、先月までは、楽観姿勢が見られましたが、リビアの増産・アメリカのリグ増などが明らかになってきており、最近では急速に供給過剰懸念が高まってきているように見えます。
追加減産をしないと、解消されない問題のように見えますが、カタール問題なども解決されていない状態なだけに、今後も軟調な推移をする可能性が高いのではないでしょうか。
場合によっては40ドルをも割る可能性があるのではと見ているマーケット関係者もいるほどです。

そんな中、昨日はMSCIが中国A株を指数に組入れる決定を発表。実施されるのは1年先ではありますが、この結果から、日本のマーケットからの資金流出の可能性を考えると、売り仕掛けをかけるきっかけにもなりうることから、警戒感を持たざるを得ないのではないでしょうか。

当社会員様に推奨中の銘柄は、原油安メリット銘柄であることや、7月からは○○○を行うことを発表している銘柄ということもあってか、最近、じわじわと利幅を広げておりますね。

こういった相場環境下でも利益を出せる銘柄もありますので、じっくりと環境、方向感を見極めた投資を続けて行きたいですね。