株の窓口THE相場勘 ~今週のマーケット注目内容~

今週は、日本市場で決算発表が本格化します。相場全体としては強い基調が続いていますし、10月第3週の投資主体別売買動向を見ると、海外投資家が現物株を4週連続で買い越しており、日経平均は次のターゲットとなる1996年に付けた22750円を目指す動きのように見えます。

一方で、先週(10月第4週目)は日経平均は上昇していましたが、空売り比率を見ると40を超えた日が2日あり、今年に入って40を超えた日がある週には海外投資がが売り越しに転じていた為、木曜日に発表される投資主体別売買動向で海外投資家の動向を見極めたいところです。

先週の決算発表では、上昇相場に合わせて、コンセンサス予想や期待感も高まっているだけに、良好な決算を発表しても出尽くし感で売られる銘柄が多く見られました。今週も決算に対する期待はありつつも、大型株に関しては利益確定売りに繋がる可能性があるのではないでしょうか。

今週の注目すべき経済指標は

10月30日(月) 商業動態統計/ 日銀金融政策決定会合/ 独・消費者物価指数

10月31日(火) 鉱工業生産/ 黒田日銀総裁発言/ 中・製造業PMI/ 米・FOMC

11月1日(水) 特別国会召集/ 中・財進製造業PMI/ 米・ADP雇用統計

11月3日(金) 中・財進総合PMI/ 米・貿易収支/ 米・雇用統計/ 米・ISM非製造業景況指数

11月5日(日) トランプ大統領来日

となっています。先月の雇用統計ではハリケーンの影響を受けて、予想を大幅に下回る内容だったことから、ハリケーンの影響が一時的なのか、平均時給が上昇するのかに注目。トランプ大統領が来日することから、ドル円に関しては一方的な円安にはなりずらい可能性もあるのではないかと見ています。