株の窓口THE相場勘~米国の抱える懸念材料~

昨晩の米国市場は再び大きく下落しました。米中間の貿易摩擦が依然として残っていると言うことが懸念されたのだと思います。

何一つ問題が解決されておらず、朝方までは買いが続きましたが、引けにかけて売りに押される展開となりました。

現状の貿易摩擦懸念については、秋の中間選挙について何とか動きを見せたいでしょうし、言われた側に関しては全て受け入れることはないでしょうから、この問題は尾を引くことになるのではないでしょうか。

金利上昇懸念で2月に大きく米国の長期金利が問題視され下落しましたが、昨晩の時点では2.7%台にまで落ちてきました。金利の低下は、安全資産への逃避に繋がり、ゴールドや米国債にも安全資産として買いが集まっています。

FRBが利上げのペースを弱める可能性もゼロではありませんので、そういうことを見越した動きが今後、出てくることがあるかもしれません。

トランプ大統領が貿易戦争を始めたのとほぼ同時にFaceBookの情報流出問題が出てきましたので、どちらもマーケットの足かせになっているのだと思います。FaceBookの件に関しては、それほど大きな問題ではないのかもしれませんが、これを期に、情報に対する規制が強くなり、FANGなどのハイテク企業のビジネスモデルに大きく影響を及ぼすのではないかという懸念があり、これもそう簡単には解消されないのではないかと見ています。