株の窓口THE相場勘  ~空売り比率から今後を見る~

昨晩の米国市場は、引き続き、フランス大統領選挙の1回投票を通過した安心感に加えて、マクドナルドやキャタピラーの好決算が発表され、リスクオンの動きとなり、大幅高。

今年2月に『驚くべき税制改革』の発表を2週間以内に行うといいつつ、詳細が発表されないまま4月が終わろうとしていますが、ようやく明日26日には、トランプ大統領より税制改革の具体案が出されるとのことから、トランプ政権に対する期待感も再燃しているようです。

その後、28日には、昨日の相場勘にも書いた通り、算定予算の期限が迫り、29日はトランプ大統領就任100日目にあたることから、政府機関閉鎖のリスクも残っているとも言えるでしょう。

ですが、トランプ大統領がメキシコとの国境の壁建設費の予算化を先送りにする可能性があると示唆したこともあり、政府機関閉鎖が回避される可能性も出てきているようであり、こればかりはここから数日のトランプ政権の動きを見ないと何とも言えないところでもあります。

また、良好な経済指標等もあり、米国の6月利上げ確率は昨晩の時点で70%にまで上昇。
これを受けて米国再建も再び2.3%台を推移しています。

日本も本格的な決算発表シーズンではありますが、北朝鮮と米国との睨み合いは依然として続いていること、昨年の英国・米国の選挙を見ても、結果が出るまでは何があるか分からないとも取れると言うこともあり、マーケットは一時的な巻き戻しだとも取れると思います。

地政学リスクがあったと言えど、3月29日から4月14日まで12営業日連続で空売り比率が40を超えていたので、単に、空売りの踏み上げ相場とも捕らえることが出来るとも思っています。

昨年の7月にも11営業日連続で空売り比率が40を超えていた場面がありました。
その後の空売り比率はどうだったかと言うと、8月にも10営業日連続で40を超えており、9月にも12営業日中、9営業日も40を超えてきており、約3ヶ月連続で空売り比率の高い日が多かった経緯があります。
その間の日経平均はと言うと、今の水準から見ると低い水準のボックス相場・・・

まだまだ方向感がしっかりと出ているとも言いがたいと見ています。
日本のゴールデンウィーク中にも、フランス大統領選の2回目の投票や韓国の選挙もあるので、世界の動きには要注意です。