株の窓口THE相場勘 ~利益確定の時期・・・~

週末に発表された米・小売売上げ高ですが、予想に届かずという結果でした。米国の自動車販売数が低迷していることなどを見ても、米国の経済指標は一時期ほどイケイケな感じではなくなってきました。
利上げを行い、経済政策が実行されていないことを踏まえると、妥当な結果のようにも見えますが、今後の注目は6月に利上げが実施されるのか・・・と言うことになるのかもしれません。今のところ、6月利上げの可能性は高いままではありますが、このような指標の結果が続くと、『利上げ=株価上昇』という方程式は成り立たなくなってきそうです。

ただし、日本同様、米国も雇用が堅調なので、現在はまだ、悲観する必要はないとも思いますが、やはり先週こちらのブログで書いた通り、『Sell in May』の可能性は高まったと言えるかもしれません。

日本のマーケットの中心は『ドル円』と『米国マーケットの動き』と言っても過言ではないと思っていますので、今後も米国経済指標の結果には要注意でしょう。

また、相変わらず北朝鮮はミサイルを発射するなどの挑発的行為を続けていますが、米国のVIX指数が歴史的見る低水準を推移していることを見ると、緊迫感がないのか・・・もしくは嵐の前の静けさなのかは分かりませんが、不穏な動きのようにも考えられるところです。

日本の決算内容を見ると想定為替レートを105円と出している企業も多かったので、今期の決算が期待できるという構図は崩れていませんし、今の水準でドル円が推移するのであれば、上ブレも期待できるところでしょう。

ですが、トランプ政権がレパトリ減税を発表すれば、一時的に『ドル安・円高』が進む可能性が高いと見ています。
日本の企業が、ドル円の想定為替レートを105円と出してきているのにはもちろん、慎重な発表というのもあるとは思いますが、レパトリ減税が発表された際の一時的な円高を見越しての内容でもあるのではないかと思っています。

以上を踏まえて考えると、少し株価が落ちたところで、直ぐに買うと言うよりは、今は持っている株を利のあるうちに利益確定する時期と考えても良いのではないでしょうか。