株の窓口THE相場勘 ~米国のポジティブサプライズ~

もともとハリケーンの影響があるだろうとの見方から、低い予想となっていた米国の昨晩発表分の経済指標。結果は、かなりのポジティブサプライズでした。

ISM製造業景況指数は予想を上回るどころか、前月比でもプラスとなり、建設支出は3ヶ月ぶりのプラスとなりました。米国経済は本当に強いですね。

この動きにつられて日本のマーケットも出来高は少ないものの、高値を更新してきました。こうなってくると次に意識されるのは2015年7月につけた20952.71円。

米国はリーマンショック以降、9年連続で右肩上がりを続けています。戦後、右肩上がりを続けた記録では10年と言われていますので、並ぶ勢いとなっています。
この勢いに減税が加われば、多少の利上げやバランスシートの縮小があろうとも揺るがないでしょう。ただ、減税が決定する前に、今月から米国ではバランスシートの縮小が行われますので、その影響に関しては米国の金利・為替・株価等の動きにはチェックが必要だと思っています。

今晩の米国では主だった経済指標の発表もありませんし、日本よりも一足早く、米国では今月半ばから決算発表もありますので、今晩も底堅い動きを見せるのではないでしょうか。

週末に向けては、北朝鮮リスクが高まる可能性から一旦押す場面もあるかもしれませんが、今月半ばに行われる中国共産党大会までは、北朝鮮も身動きが取りずらいとの見方も多いことから、出来高が増えることは想定しにくい状況ではありますが、米国が大きく崩れることが無い限り、日本のマーケットも堅調に推移しそうに思います。