株の窓口THE相場勘 ~日米マーケットの動きの変化~

米国の強さに日本はついていけず、19500円を超えた推移がなかなか難しいような動きが続いてますが、個別に好決算を発表した銘柄は相変わらずの強さを見せていますね。
この水準ですと日本株を強気に買い上がるには海外投資家にとって材料不足ということでしょうか。

今週で決算も大詰めになるので、場中に発表予定だった東芝に個人的には注目していたのですが、予定していたお昼の時間帯に発表されたのは「原子力事業での減損含む決算発表を一時延期」ということでした。
後場が始まるまでは日経平均先物も若干戻している状態でしたが、東芝の発表の後、全体的にずるずると下落・・・
東芝ほどの大型株となれば、材料が少ない今、全体に影響も与える悪材料になりえるということかもしれません。

本日の日本のマーケットの動きを見ると先週末の日米首脳会談の内容が日本の報道で言われている通り、本当に良い結果だったのか・・・と個人的には疑ってしまうところではありますが・・・

何度もこちらで書いている通り、日本のマーケットが上昇するにも下落するにも海外投資家の動きが大きく関係してきます。米国が大きく上昇を続けているのに対し、先週までの動きだと、為替が安い方が大きく上昇しやすいことから、米国の上げ幅よりも日本の上げ幅の方が大きかったですよね。ですが、今週に入ってから米国が上げても日本は下落するなど違った動きを見せているのを考慮すると、日米首脳会談の内容は、海外投資家の目線から見ると、米国にとってはプラス、日本にとってはマイナス材料だった可能性もあるのかもしれません。

季節的にも2月から3月にかけては、業績発表が終わると買い材料が出にくくなることも踏まえると、この状態で米国が下落した日には、日本株にはより大きな下落もありえる?!
「落ちてくるナイフは掴むな」という相場格言もありますので、今週に入ってからの動きについて分析する必要がありそうですね・・・

ただし、米国は本当に堅調で米国経済を見ていても、大きな下落というのは考えずらい部分もありますので、そう悲観的になる必要はないとも思っていますが。

今晩のイエレンFRB議長の発言を受けて、今年に入って負けなしの水曜日に日本のマーケットがどのように反応するか。為替がどう動くか・・・今はそれに尽きると思います。