株の窓口THE相場勘

昨晩のNYダウは、金利上昇に大きく反応し下落しました。長期金利が大台の3%につけたことや、企業決算は悪くはないのですが内容を見ると市場の期待を全て上回る形ではないことなどで慎重な見方が広がっているようです。

金利の上昇により企業収益を圧迫するのではないかとの懸念が浮上していることや、S&Pの配当利回りが現在2.8%程度と見られており、長期債の金利を下回っていることなども嫌気されているように思います。

マクロ指標に関しては、先行性の高い景況感指数が3月4月と弱含んでおり、景況感指数の軟化が気になるところです。FRBも方向転換を見せているわけではありませんが、今後利上げのペースを緩ませる可能性もあります。

原油価格についてはイランの核合意に焦点が集まっています。トランプ大統領が原油価格の上昇を非難していることで、イランの供給懸念が広がっています。また、ベネズエラやリビアの供給不安もある為、今後も原油価格の上昇は続く可能性が高いのではないでしょうか。