株の窓口THE相場勘

昨晩の米国市場では特に買い材料は無かったものの、先週発表のあった米中通商交渉開催の報道を好感した動きを引き継いだ形で続伸しました。

米中貿易摩擦については、トランプ大統領が『中国との貿易に期待はしていない』等の発言をしていることや、今月末の会合は次官級の開催であることを考えると合意に結びつくとは考えにくいのではないでしょうか。

最近問題視されているトルコ危機については、トルコ・リラの急落は金融政策が間違った方向に進んでいたことの表れであり、インフレの上昇等に比べて、低い政策金利水準におきすぎたことが背景にあり、ジャクソンホールでの中銀の説明を求められることになるでしょう。これについてFRB議長らが、どのように見ているかについて注目しています。

ドル高や原油高についてもトランプ大統領が『好まない』と言うような発言もしていましたが、原油に関しては供給面への不安材料もくすぶっていることから下げ止まりの動きが見えたように思います。

当面は、先に挙げたような懸念材料がくすぶる中、市場にとって材料難であることから不安定な相場が続くのではないでしょうか。