株の窓口THE相場勘

3連休明けの米国市場は、3指数揃ってマイナスとなりました。中国やカナダとの通商交渉の行方が気になる中、レーバーデー明けと言うこともあり米国市場の動向をマーケットは注目していたようですが、下げはしたものの小幅な動きとなり、大きな動きは見られませんでした。

また昨晩発表のあったISM製造業指数は予想を上回る結果となり、企業の景況感を見る限り、貿易摩擦の影響は然程出ていないようです。また、新規受注・生産ともに上昇し、いずれも1月以来の高水準となりました。懸念材料は多いながらも、現状の米国経済は良好だと言えるでしょう。

とは言え、カナダや中国との通商交渉については長期化するのは避けられないでしょうし、いずれかの段階で貿易に対する懸念が強まりマーケットに反映されることも考えられます。

9月は米国市場にとってパフォーマンスの悪い時期でもあります。決算を通過し材料難な状況である今、政治的要因に振らされることも多いでしょう。米国の経済指標を見る限り米国経済が良好であることから年末にかけては高値を目指す動きになると考えていますが、9月相場はまだ始まったばかりです。今週は米国がカナダとNAFTA再交渉、対中国への2000億ドル追加関税など懸念が出やすい週と考えられることから、過度な楽観視はせず、方向感を見極める時期なのではないでしょうか。