株の窓口THE相場勘

11日の米国市場は3指数揃っての続伸となりました。今週に入り、目だった弱き材料が出てきていないこともあり、マーケットには買いが入る強い相場が続いているようです。

先週末の雇用統計では、平均時給が3%近く上昇。また、直近で発表された米国の経済指標は賃金の上昇圧力が強まったことは、利上げのペースを緩やかにしたいと考えていると見られるFRBは、ペースを緩められなくなることもあり、今後の懸念材料として浮上する可能性もあるかもしれません。

現状、米国市場では米中間の貿易摩擦の影響は限定的とも取れるものの、日本で本日発表のあった工作機械輸出は21ヶ月ぶりに減少した他、中国で昨晩発表された8月の自動車販売台数は前年同月比3.8%減少となるなど、貿易摩擦の影響が出始めているようです。

中間選挙に向け、今後、トランプ政権が保護主義を強硬なものにすることも考えられることから、株式市場は基調は強いと言えど、注意が必要ではないでしょうか。