株の窓口THE相場勘

世界市場を見ても不安定な相場が続いています。昨晩の米国市場では、朝方まで長期金利が上昇していたものの、最終的に金利の上昇が一服したことを受け、株式市場には安心感が広がったようです。とは言え、金利は高い水準にあることから、注意が必要な相場が続いていることに変わりはないのではないでしょうか。

米景気が強いことで金利は上昇しているものの、新興国にはマイナス要因はあるでしょうから、トルコやアルゼンチンなどには新興国通貨の下落につながり、強いては資金の流出につながることから、その影響は徐々に先進国にも広がる可能性があり、影響の程度がどの程度になるのか見極める必要はあるでしょう。

為替市場に関してはリスクオフの動きが覗えます。株式市場への警戒感から、安全資産である円やスイスフランが買われていることもある他、トルコの影響が強いユーロには今後も売りが膨らむ可能性がありそうです。

米国では来週から本格的な決算発表シーズンとなりますが、懸念材料が豊富な中、好決算を発表する企業がどの程度、上を目指せるのか、またIMFが昨日発表した世界経済成長見通しの下方修正の通り、経済への影響が出始めるのか・・・

安易な上値掴みとならぬよう気をつけたいところかもしれません。