株の窓口THE相場勘

本日の日経平均も、強い動きでした!
昨晩の米国は感謝祭の為、休場。今晩も半日立会いなので、例年通りだと出来高が少なく、一方方向に動きがちですが、本日は利益確定売りで一旦マイナスになるもプラスに転じました。

2週間で日経平均は約2000円上昇、為替は約10%も円安に。
日経平均の値固め、円安持続の為には、来週以降発表される経済指標が重要になります。

なかでも、11月30日にウイーンで開催されるOPEC総会は重要になるでしょう。
注目すべきは「減産合意」できるかどうかです。

これまで「OPEC各国の考え方の違いから、減産合意は難しい」と考えられていましたが、ドナルド・トランプ次期大統領が主要ポストの人事発表をしたことで、市場コンセンサスは「減産合意に到達」するのでは・・・との見方が出てきました。

理由は、人選にあります。

トランプ氏により、CIA長官に選任されたマイク・ポンペオ氏は「6カ国核合意文書」(イランが核開発をスローダウンする代わりにイランに対する経済制裁を解除するもの)に反対の立場を取っています。

石油生産設備は老朽化しているので、増産させる為に米国の石油探索生産機器を導入したいイランは、米国と「6カ国核合意文書」に基づく商取引交渉を有利に進められるとの考えから「OPEC減産合意をしても良い」と先週から言い出しています。

また、国家安全保障補佐官に選任されたマイケル・フリン氏は、イスラムとは徹底的に戦う必要があるという究極の「反イスラム」主義者。
イスラム教徒が多いOPECメンバーの中で「イスラム教徒同士が争っている場合ではない」と言う危機感が出てきているようです。

このことから、「減産合意」の可能性が浮上。

今年に入ってから、米国市場も日本市場も「WTI原油先物」に一喜一憂してきました。11月30日(水)の発表次第では、原油価格が上昇する可能性があります。

OPEC総会の後は原油価格が動きやすい傾向にありますし、長い期間悩まされていた問題だけに、合意が発表されれば・・・。

会員の皆様は、株の窓口スタッフが、しっかりと指標のチェック・分析をしておりますので、本日も増えた含み益を見ながら、安心して楽しい週末をお過ごし下さい。
「物事は見かけ通りとは限らない。見かけに騙される人間は多い。極少数の知恵ある者が、巧妙に隠された真実を見抜くのだ。」
ファイドロス