株の窓口THE相場勘 ~今週の注意すべき動きは?~

為替は105円台に突入、週末の米国・欧州株高を好感し、本日の日経平均も底堅い動きとなりました。一時、利益確定売りに押されていたような場面もありましたが、日銀ETF買入れも上昇の後押しをしていたようです。

ここ1ヶ月間の世界株・時価総額増加額幅は2兆ドルで、債券の減少幅とほぼ同じだったことから、グレート・ローテーションが徐々に行われていると言われています。この動きが本格化すると、株式市場の更なる上昇となる見方がありますが、本格的なグレート・ローテーションがいつ行われるのか・・・
グレート・ローテーションが持続されるのか・・・
(参照;グレート・ローテーションについてはこちら 
見極める為に、株の窓口では今週の重要スケジュールに注目しています。

予定されている重要スケジュールは下記の通りです。

13日 米FOMC(~14日)、中国11月鉱工業生産、小売売上高
14日 日銀短観、イエレン議長会見
15日 日ロ首脳会談(山口)、スーパーマリオラン配信開始
16日 日ロ共同記者会見(東京)
19日 日銀金融政策決定会合(~20日)

直近で注目されるのは、12月14日、米国FOMC終了後に発表される政策金利発表でしょう。
米国の良好な経済指標の発表を受けて、1年ぶりの利上げは織込み済との見方が多いようですが、意識して見ておきたいのは、利上げのペースではないでしょうか。
今年に入ってから利上げのペースについての言及が発表される度にマーケットは動かされてきました。2017年、利上げペースのピッチが早まるとの見方が出てくれば、米国市場が一旦は様子を見る上で、利益確定の動きが出てきてもおかしくない可能性があります。

一方ゆるやかに上昇との見方が出てくれば、引き続き上昇の可能性もあるのではないでしょうか。

この上昇相場で、個人投資家が売り目線で見ている、売りこしている、踏み上げられていると言われています。安易な空売りから、損切りが出来ずにホールドされている方もいるかもしれません。方向感を誤った株式投資は、このような勢いのある相場では大切な資産を減らしてしまう可能性もあります。見極めが難しい方には、動かないのも一つの投資手法かもしれませんね・・・