株の窓口THE相場勘 ~年初の動きを予測!~

昨晩のクリスマス休暇開けのNY市場は、例年のごとく市場参加者が少なく動意が薄く、朝方は高く始まるも勢いが足りず上値が重い展開で、20000ドルに届かずでした。
年明け、トランプ氏の就任後、政策開始後、米経済がどのように変化するのかを見極めたいという市場参加者が多いということでしょう。

実際にトランプ氏の政策が開始されても米経済に反映されるまでは時間もかかりますので、トランプ次期大統領の政策期待感だけの動きとは、今後変わってくる可能性が出てきたのかも知れません。

また、米国ではECBによる利上げやドル高が進んだことは、米国だけでなく、新興国にも今後、影響が出てくるのは間違いありません。ドル高や金利の上昇による影響を市場は見極めている状態と言えるのではないでしょうか。

そして今年は2008年以降初めてOPECが減産で合意しました。
来年1月1日から減産を始めるので、WTIに関しては現在、強気で見ている方が多いようです。まじめに減産をするということであったとしても、減産の成果が出てくるまでは時間もかかりますので、1月半ばに指標が発表されるまでは、今と同じく減産の見方が優勢で、WTIは買いの流れが続く可能性があると思います。ですが、減産というのは、その日から急に減産するというのは難しいこと。となれば、結果次第では、1月半ばから2月末頃まではWTIは一旦落ち込む可能性もあると見ています。

いずれにせよ、来年はトランプ氏の政策、欧州(参照:欧州の問題についてはこちらをご覧下さい)、WTIなどによりボラの大きな年になるかもしれませんね。

明日から来年初めまで、「株の窓口THE相場勘」はお休みさせて頂きます。
出来高の少ない時期に、皆様くれぐれも無理をせず、心穏やかに2016年をお過ごし下さい。