株の窓口THE相場勘 ~米上院共和党の税制改革案~

昨晩の米国時間、米国上院共和党の税制改革法案が好評されました。前報道にもあった通り、法人減税を2019年に実施することが盛り込まれていた為、終始売りに押される展開でした。

上院によると下院の案では向こう10年財政赤字が縮小しないということで上院と下院の案では相違点が出ています。

相違点は以下の通りです。

個人所得税区分;上院案では税率区分10%・12%・22.5%・25%・32.5%・35%・38.5%(現行39.6%から引下げ)。下院案では、税率区分が4つに減る。

州・地方税控除;上院案では州・地方税控除廃止。下院案では州・地方所得税や消費税控除廃止、州・地方不動産税控除は1万ドルを上限。

住宅ローン利子控除;上院案では、住宅ローン利子控除が適用できる借入額上限を現行の100万ドルで維持。下院案では利子控除が適用されるローン上限を50万ドルに半減、また住居1戸に控除対象を制限。 “株の窓口THE相場勘 ~米上院共和党の税制改革案~” の続きを読む

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・ 8:50 10月マネーストック
・13:30 9月第三次産業活動指数
・エルニーニョ監視速報発表日
・11月限ミニ先物・オプションSQ(特別清算指数)値算出
・決算発表=大成建設<1801>、ヤクルト<2267>、東レ<3402>、ネクソン<3659>、JXTG<5020>、ユニチャーム<8113>、りそなHD<8308>、三井不<8801>、東急<9005>、NTT<9432>

【海外】(時間は日本時間)
・20:00 ブラジル10月消費者物価
・ASEAN首脳会議(フィリピン、14日まで)
・アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(ベトナム、11日まで) “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
コムシスHD <1721>   三菱UF  強気    3040→3430
明治HD <2269>     マッコリ  強気    10500→10800
エムスリー <2413>    メリル   買い    3600→3900
GMO-PG <3769>   三菱UF  強気    8800→9500
ツムラ <4540>      モルガン  強気    4700→4800
新日鉄住金 <5401>    三菱UF  強気    3450→3590
DMG森精機 <6141>   マッコリ  強気    2200→2800
TOWA <6315>     岩井コスモ   A     2200→2500
ダイキン <6367>     野村    買い    13600→15200
ソニー <6758>      岩井コスモ   A     5200→6100
アルプス <6770>     JPモル  強気    3900→4300
航空電子 <6807>     メリル   買い    2280→2530
シスメックス <6869>   野村    買い    8800→9400
ニコン <7731>      メリル   買い    2100→2450
オリンパス <7733>    GS    買い    4500→4700
オリンパス <7733>    マッコリ  強気    4620→4765
J・TEC <7774>    みずほ   買い    1500→1630
伊藤忠 <8001>      ドイツ   買い    2100→2280
東エレク <8035>     三菱UF  強気    18500→27000
日立ハイテク <8036>   三菱UF  強気    5200→5800
三菱商 <8058>      ドイツ   買い    3340→3625
野村 <8604>       モルガン  強気    850→860
スクエニHD <9684>   GS    買い    5000→5400
スクエニHD <9684>   マッコリ  強気    4900→5730  “本日のレーティング” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■住友鉱<5713>、18年3月期第2四半期(17年4-9月)の連結決算で営業利益2.0倍、期末配当増額
■芦森工<3526>、第2四半期(17年4-9月)の連結決算で営業利益6.1倍、自社株買い決定も
■ニチリン<5184>、17年12月期第3四半期(17年1-9月)の連結決算で営業利益26.4%増、期末増配に1対1.3の株式分割も
■ハーモニク<6324>、18年3月期の連結業績予想を上方修正して期末配当増額
■ゼット<8135>、18年3月期第2四半期(17年4-9月)および通期の連結業績予想を上方修正、期末配当増額
■第一精工<6640>、17年12月期第3四半期(17年1-9月)の連結決算で黒字計上、期末配当増額
■IBJ<6071>、17年12月期の連結業績予想を上方修正、未定の期末配当予想を9円(前期末6円)に
■コスモエネHD<5021>、18年3月期の連結利益予想を上方修正
■長野計器<7715>、18年3月期の連結業績予想を上方修正
■松田産業<7456>、18年3月期第2四半期(17年4-9月)および通期の連結業績予想を上方修正
■北沢産<9930>、18年3月期第2四半期(17年4-9月)および通期の連結利益予想を上方修正
■日コンクリ<5269>、第2四半期(17年4-9月)の連結業績予想を上方修正
■ダイヤ電機<6895>、第2四半期(17年4-9月)の連結利益予想を上方修正
■グリンランド<9656>、17年12月期の連結業績予想を上方修正して期末特別配当を付与
■大本組<1793>、18年3月期の単体業績予想を上方修正
■新報国鉄<5542>、17年12月期の単体業績予想を上方修正
■カネ美食品<2669>、18年3月期の連結業績予想は一転赤字転落見通し
■フリュー<6238>、18年3月期の連結業績予想を下方修正
■JMS<7702>、18年3月期の連結業績予想を下方修正
■カネミツ<7208>、18年3月期の連結業績予想を下方修正
■エフティG<2763>、18年3月期の連結業績予想を下方修正
■主な決算発表=テルモ<4543>、トレンド<4704>、資生堂<4911>、ブリヂス<5108>、大日印<7912>、丸井G<8252>、JR九州<9142>、カドカワ<9468>、セコム<9735>
■熊谷組<1861>と住友林<1911>が資本・業務提携
■アライドアキ<6081>、CDG<2487>と業務提携に向けて協議開始、資本参加も
■そーせい<4565>、レビー小体型認知症患者を対象とする新規ムスカリンM1受容体作動薬「HTL0018318」の日本における臨床開発を開始
■スターツ<8850>、不動産流通市場の活性化に向けてリブセンス<6054>と合弁会社設立へ
■主な自社株買い=柿安本店<2294>、ビーイング<4734>
■主な業績、配当修正=ヒップ<2136>、プレミアムW<2588>、クラウドW<3900>、BSC<4793>、天龍製鋸<5945>、ジーテクト<5970>、セコニックHD<7758>、東和銀行<8558>
■月次発表=SRA HD<3817>

株の窓口THE相場勘 ~米国の需給状況~

米国の上昇トレンドは継続。こんな中、昨晩は気になる報道がありました。知事選で相次いで共和党候補が負けました。ニュージャージーとバージニアには反トランプ大統領の動きが強まっている可能性があります。選挙でのこのような結果は稀なケースです。議会で欠員が出た際に、補欠選挙はトランプ大統領が就任以降4回ありましたが、全て共和党が勝ってきました。

トランプ批判がある中で、共和党が勝ってきたことはトランプ大統領への支持が強いと受け止めていたのですが、今回の知事選の結果は意外でしたし、ニューヨーク・ボストンの市長選でも民主党が勝利を収めてきているので、共和党へのイエローサインが出てきたということなのかもしれません。

減税法案については、11月23日(感謝祭)までに上下両院での案をまとめ、12月にはすり合わせ、1月には最終法案を大統領に提示するというシナリオがありました。現行の案では富裕層には実質増税になると見られます。医者・弁護士・会計士は減税対象からはずされるなどが盛り込まれています。原案は通りやすい可能性もありますが、一部の人からすると期待はずれの感も否めません。トランプ大統領の支持者層と言われる中間層には優しい法案なのだと思いますが、批判の声も多く、当初のシナリオ通り年内までにというのは難しそうです。

税制法案や共和党員の選挙での敗北は気になるところですが、需給の面で見ると減税前に売ると考える人は少ないでしょうから、上昇の動きは暫く続くのかもしれません。

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・ 8:50 9月機械受注、9月国際収支、週間の対外対内証券売買契約
・11:00 10月都心オフィス空室率
・14:00 10月景気ウオッチャー調査
・10月30、31日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」
・30年国債入札
・決算発表=大和ハウス<1925>、テルモ<4543>、資生堂<4911>、ブリヂス<5108>、住友鉱<5713>、東芝<6502>、セコム<9735>

【海外】(時間は日本時間)
・10:30 中国10月消費者物価、中国10月生産者物価
・22:30 米週間の新規失業保険申請件数
・24:00 米9月卸売売上高
・NZ準備銀行金融政策決定会合
・米30年国債入札
・メキシコ中銀金融政策決定会合
・決算発表=ウォルト・ディズニー “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
エスクリ <2196>     いちよし  A     1000→1200
ALSOK <2331>    日興    強気    5900→6500
DDHD <3073>     いちよし  A     5000→6000
プレサンス <3254>    野村    買い    1860→1900
日曹達 <4041>      野村    買い    715→830
ファンケル <4921>    三菱UF  強気    2600→3200
タカラバイオ <4974>   野村    買い    1760→1780
住友電 <5802>      野村    買い    2090→2250
コマツ <6301>      Cスイス  強気    3800→4300
日立建機 <6305>     Cスイス  強気    3800→4300
クボタ <6326>      野村    買い    2300→2550
JUKI <6440>     いちよし  A     2600→3500
NTN <6472>      GS    買い    600→620
マキタ <6586>      UBS   買い    5300→5500
ルネサス <6723>     マッコリ  強気    1305→1675
ワコム <6727>      野村    買い    630→720
パナソニック <6752>   野村    買い    1800→2100
パナソニック <6752>   岩井コスモ   A     1800→2000
ソニー <6758>      三菱UF  強気    5100→6300
ローム <6963>      メリル   買い    10500→12500
ローム <6963>      JPモル  強気    12000→16600
トヨタ <7203>      野村    買い    7700→9000
ドンキHD <7532>    みずほ   買い    5000→5600
島津 <7701>       野村    買い    2700→3000
ニコン <7731>      野村    買い    2446→2593
ニコン <7731>      GS    買い    2350→2400
ニコン <7731>      マッコリ  強気    2240→2500
ニフコ <7988>      日興    強気    6900→8000
三菱商 <8058>      野村    買い    3250→3600
芙蓉リース <8424>    野村    買い    7700→8400
日通 <9062>       野村    買い    8100→8300
山九 <9065>       野村    買い    4700→5400
郵船 <9101>       みずほ   買い    2500→3000
商船三井 <9104>     ドイツ   買い    3900→4500
JAL <9201>      野村    買い    4500→4800 “本日のレーティング” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■リボミック<4591>、生化学<4548>と新規アプタマー創薬技術の開発に向け共同研究契約を締結
■C&GSYS<6633>、東京証券取引所から15日付で市場2部に市場変更を受ける
■DWTI<4576>、子会社の日本革新創薬の神経変性抑制剤に関する物質特許が日本で成立
■日化薬<4272>、18年3月期の連結利益予想を上方修正
■Jリース<7187>、11月30日を基準日、12月1日を効力発生日として1株を2株に分割
■主な決算発表=ルック<8029>、ヤマダ電機<9831>、スクエニHD<9684>、よみランド<9671>、建設技研<9621>、パスコ<9232>、京急<9006>、NTT都市<8933>、コスモスイニ<8844>、千葉銀行<8331>、明和産<8103>、共同印<7914>、阿波製紙<3896>、カーバイド<4064>
■主な自社株買い=群馬銀行<8334>、Aエステール<7872>、新晃工<6458>、ほくたけ<3055>、丸尾カルシウム<4102>、三谷セキ<5273>、ノエビアHD<4928>、
■主な業績、配当修正=藤井産業<9906>、イノテック<9880>、武蔵野興<9635>、東栄リーファ<9133>、C&FロジH<9099>、佐賀銀行<8395>、上原成商<8148>、MUTOHHD<7999>、ニッピ<7932>、凸版<7911>、五洋インテ<7519>、ミツバ<7280>、双葉電子<6986>、太陽誘電<6976>、シスメックス<6869>、テクノメディ<6678>、東芝テック<6588>、ミネベアM<6479>、日特エンジ<6145>、Nフィールド<6077>、三谷セキ<5273>、クレハ<4023>、DMP<3652>、スターティア<3393>、海帆<3133>、コメ兵<2780>、ミクシィ<2121>、朝日ラバー<5162>、大運<9363>、タカセ<9087>、中央化学<7895>、A&D<7745>、日特塗<4619>、コランダム<5395>、YACHD<6298>、ヴィアHD<7918>、エナリス<6079>
■月次発表=スパークスG<8739>、電通<4324>、ネットマーケ<6175>、ライフネット<7157>、マネパG<8732>、アサツーDK<9747>、ダイユリック<3546>、マークラインズ<3901>
■ストップ高配分銘柄=麻生フオーム<1730>、博展<2173>、フィルC<3267>、国際チャート<3956>、アサヒ陶<5341>、ワコム<6727>、ヘリオスHD<6927>、市光工<7244>、フルヤ金属<7826>、カーディナル<7855>、京極運<9073>

株の窓口THE相場勘 ~米・税制改革法案にらみの展開に~

7日、NYダウは再び史上最高値を更新しました。日中の動きはマイナス圏で推移していましたが、終わりにかけてプラス圏に浮上。欧州などはマイナスの動きが目立って来ましたが、NYダウについては堅調さが続いています。ここまで高値圏を推移していると、大型銘柄に買いが集中しやすいのかもしれません。

次期FRB議長は決定されましたが、金融政策に関しても強く意見を言う人ではない為、ハト派的な見方をされることが多いのですが、FRBがハト派的政策を続けるということに繋がることは無いでしょうから、現在のFRBの政策が続くものと見られます。

WTIの上昇はこのところ目を見張るものがあります。サウジの政権も不安定なところもあり、このことが更なる原油市場の供給を引き締める方向に進むと見られていますので、今後もWTIは堅調に推移する可能性が高いのではないでしょうか。

全体相場では、今週は特に重要視する経済指標の発表はありませんが、今週9日には米、上院が独自の税制改革法案を発表する予定です。その為、今週一杯は税制改革法案にらみの展開になりそうです。

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・ 8:50 10月末の外貨準備高
・14:00 9月景気動向指数、9月消費活動指数
・特別国会開会
・決算発表=国際帝石<1605>、大林組<1802>、清水建設<1803>、明治HD<2269>、SMC<6273>、シスメックス<6869>、日産自<7201>、オリンパス<7733>

【海外】(時間は日本時間)
・中国10月貿易収支
・米中首脳会談
・ECB(欧州中央銀行)理事会
・タイ中銀金融政策決定会合
・米10年国債入札
・決算発表=香港証券取引所 “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む