株の窓口THE相場勘  ~空売り比率から今後を見る~

昨晩の米国市場は、引き続き、フランス大統領選挙の1回投票を通過した安心感に加えて、マクドナルドやキャタピラーの好決算が発表され、リスクオンの動きとなり、大幅高。

今年2月に『驚くべき税制改革』の発表を2週間以内に行うといいつつ、詳細が発表されないまま4月が終わろうとしていますが、ようやく明日26日には、トランプ大統領より税制改革の具体案が出されるとのことから、トランプ政権に対する期待感も再燃しているようです。

その後、28日には、昨日の相場勘にも書いた通り、算定予算の期限が迫り、29日はトランプ大統領就任100日目にあたることから、政府機関閉鎖のリスクも残っているとも言えるでしょう。

ですが、トランプ大統領がメキシコとの国境の壁建設費の予算化を先送りにする可能性があると示唆したこともあり、政府機関閉鎖が回避される可能性も出てきているようであり、こればかりはここから数日のトランプ政権の動きを見ないと何とも言えないところでもあります。

また、良好な経済指標等もあり、米国の6月利上げ確率は昨晩の時点で70%にまで上昇。
これを受けて米国再建も再び2.3%台を推移しています。 “株の窓口THE相場勘  ~空売り比率から今後を見る~” の続きを読む

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・13:00 2月全産業活動指数
・日銀金融政策決定会合(27日まで)
・決算発表=LINE<3938>、花王<4452>、ヤフー<4689>、日立建機<6305>、小糸製<7276>、キヤノン<7751>、日立ハイテク<8036>、大阪ガス<9532>

【海外】(時間は日本時間)
・ASEAN首脳会議・関連会合(29日まで、マニラ)
・トルコ中銀金融政策決定会合
・米5年国債入札
・決算発表=シーゲイト・テクノロジー、P&G、ボーイング、ペイパル・ホールディングス “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■日電産<6594>、17年3月期決算は純利益24.2%増
■コメリ<8218>、17年3月期決算は純利益14.9%増
■中外薬<4519>、17年12月期第1四半期決算は純利益27.6%増
■日本郵政<6178>、17年3月期の連結純損益予想を400億円の赤字に下方修正
■IHI<7013>、17年3月期の連結純利益予想を50億円に上方修正
■日カン<5905>、18年3月期第1四半期に投資有価証券売却益を計上予定
■積水化学<4204>、自動車関連部品製造会社ポリマテック・ジャパンの経営権取得
■gumi<3903>、会社分割でバーチャルリアリティ(VR)開発会社設立
■日立<6501>、米国の空気圧縮機メーカー買収し北米産業ビジネス参入
■ユーグレナ<2931>、国産バイオジェット・ディーゼル燃料実用化計画が横浜市「企業立地促進条例」対象事業認定
■主な決算・速報値発表=ユアテック<1934>、エムスリー<2413>、オービック<4684>、キヤノンMJ<8060>、シマノ<7309>、総合メディ<4775>、
■主な業績、配当修正=四国銀行<8387>、SRタカミヤ<2445>、BBT<2464>、日本新薬<4516>、アーレスティ<5852>、サンワテクノ<8137>、日神不動産<8881>、両毛システム<9691>、東急建設<1720>、世紀東急<1898>、三洋貿易<3176>、TDCソフト<4687>、名古屋電工<6797> 、
■主な月次=ニチイ学館<9792>、いちごホテル<3463>、DyDo<2590>、神戸物産<3038>、まんだらけ<2652>、
■主な自社株買い=ゴールドウイン<8111>

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
ショーボンド <1414>   UBS   買い    5800→5900
大成建 <1801>      野村    買い    980→1060
特殊陶 <5334>      Cスイス  強気    2550→3000
三和HD <5929>     UBS   買い    1270→1300
三井海洋 <6269>     UBS   買い    2500→2800
スター精 <7718>     みずほ   買い    1850→2000
ソフトバンク <9984>   日興    強気    9700→10200

■調査機関が投資判断を引き下げた銘柄【格下げ】

銘柄          機関    格付    目標株価
アークス <9948>     大和    2→3   3200→2700

※本日は格上げの発表はありませんでした。

株の窓口THE相場勘 ~米国・政府機関閉鎖について~

これまで北朝鮮が核実験を行ってきた時間帯が
2006年 1回目 午前10時35分
2009年 2回目 午前9時54分
2013年 3回目 午前11時57分
2016年 4回目 午前10時
2016年 5回目 午前9時30分
といずれも午前中であったことからか、一旦は地政学リスクが遠のいたとの見方からでしょうか、前場終わりにかけて上昇を続ける形になりました。

依然として北朝鮮サイドからの威嚇も見られているだけに、長らく空売り比率が40を超えている日が続いていたことも考えると、本日の上昇には空売りの買い戻しの動きが入ったのかもしれません。

明日は米国が減税政策をようやく発表することもあり、期待感も出ているのだと思います。
昨晩発表のあった内容では、『トランプ氏、法人税率15%に引下げへ、赤字抑制より減税
を優先する』と伝えられています。

ここから月末にかけては、先に書きました減税の詳細の発表、暫定予算の期限が4月28日、翌日の4月29日はトランプ大統領就任100日目を迎えるなど、注目すべきイベントが目白押しです。 “株の窓口THE相場勘 ~米国・政府機関閉鎖について~” の続きを読む

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・8:50 3月企業向けサービス価格指数
・気象庁3カ月予報
・決算発表=エムスリー<2413>、中外薬<4519>、オービック<4684>、日電産<6594>、シマノ<7309>
・IPO(新規上場)=アセンテック<3565>(マザーズ)

【海外】(時間は日本時間)
・22:00 米2月FHFA住宅価格指数、米2月S&PコアロジックCS住宅価格指数
・23:00 米3月新築住宅販売件数、米4月CB(コンファレンス・ボード)消費者信頼感指数
・米2年国債入札
・豪、NZ市場休場
・朝鮮人民軍創軍85周年
・決算発表=(中国)中信銀行、COSCOシッピング・ポーツ、馬鞍山鋼鉄(米国)マクドナルド、コーニング、キャタピラー、コカ・コーラ、3M、テキサス・インスツルメンツ、AT&T “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■クレスコ<4674>、IBM Watson導入支援サービス「ミネルヴァポケット」の販売を開始
■IIF<6545>、名鉄<9048>とシニア向けビジネスで業務提携、合弁会社を設立
■伯東<7433>、17年3月期業績見込みの上方修正と自社株買いを発表
■17年3月期業績見込みの上方修正と期末配当の増額を発表、大紀アルミ<5702>、奥村組<1833>、鉄建建設<1815>、
■17年3月期業績見込みを上方修正、マクニカ富士<3132>、桜島埠<9353>、NSW<9739>、ジャニス<5342>、シンクレイヤ<1724>、ブロメディア<4347>、コーセー<4922>、LIXILG<5938>、不二サッシ<5940>、トレンダーズ<6069>、NEC<6701>
■17年3月期の業績見込みを下方修正、エンチョー<8208>、ホットマン<3190>、オイレス工業<6282>
■18年3月期の業績予想を発表、イーブック<3658>、さくら<3778>、JSR<4185>、センチュ21<8898>
■ペッパー<3053>、5月1日付でマザーズから東証2部に市場変更
■通常取引でストップ高した銘柄、シンクレイヤ<1724>、ハイパー<3054>、レナウン<3606>、細谷火工<4274>、JMACS<5817>、カーディナル<7855>

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
T-BASE <3415>   岩井コスモ   A     2900→3800
三和HD <5929>     三菱UF  強気    1100→1300
ソニー <6758>      マッコリ  強気    4250→4300
メガチップス <6875>   マッコリ  強気    3375→3850 “本日のレーティング” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~ギルバート・パーカーの格言しかり~

昨晩行われたフランス大統領選1回目の投票を受けて、一時的に安心感が出てきたことから円が売られ、それを受けた日経平均は上昇。
では、これで方向感は上向きと見て良いのかと言うと、まだ言い切れないと見ています。

確かに一度目の投票ではマクロン氏がリードする形で終えましたし、その後に行われたイプソスがフランスTVの委託で実施した世論調査では、『マクロン氏62%、ルペン氏38%』
との結果が出てはいますが、これまでも1回目の投票で2位だった候補者が、2回目の投票で逆転当選することもありましたので、5月7日の結果を見るまでは、フランス大統領選に関する懸念が、完全に払拭されたとは言えないのではないでしょうか。

米国大統領選の際も、直前までは落選すると見られていたトランプ氏が当選したことも記憶に新しいだけに、世論調査をそのまま鵜呑みにするのは、株式の世界ではタブーだとも言えるところだと思います。

ただし、米国大統領選後のマーケットが示した通り、選挙での結果がいずれにせよ、誰が選挙で当選するか分からないという不安感は一時的なものであり、そこで下がるようであれば、
絶好の仕込み時と見て良いかと思います。 “株の窓口THE相場勘 ~ギルバート・パーカーの格言しかり~” の続きを読む

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・14:00 2月景気動向指数(改定値)、3月全国スーパー売上高

【海外】(時間は日本時間)
・17:00 独4月Ifo景況感指数
・21:30 米3月シカゴ連銀全米活動指数
・インドネシア市場休場
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