株の窓口THE相場勘 ~今週のマーケットの注目内容~

11月9日の日本株の急落からボラの高い日が続いています。週末の日本平均株価も前場に高値を付けるも、マイナス圏を推移したこともあり、急落を受けての利益確定売りが出やすい環境にあるようです。

11月2週目の投資部門別売買動向を見ると、海外投資家は日本株の現物と先物合計で909億円の売り越しで、現物株は670億円の買い越しとはなっているものの、合算では9週間ぶりの売り越しとなっています。

この動きから、大型株は利益確定売りが出やすいとは思いますが、これまで上昇の中、動きの乏しかった中小型株に物色がシフトするかに注目ではないでしょうか。中小型株に物色が広がるようであれば、投資家心理は冷え込んでいるとは言えないことから、年末にかけても循環物色の動きに期待が持てるのではないでしょうか。

今週は米国の『感謝祭』があり、出来高の減少が予想されます。出来高が減少する際には一方通行に動きやすいことも予想されます。 “株の窓口THE相場勘 ~今週のマーケットの注目内容~” の続きを読む

週末の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・ 8:50 10月貿易統計
・14:00 10月粗鋼生産
・16:00 10月コンビニ売上高、10月半導体製造装置販売高

【海外】(時間は日本時間)
・11:30 タイ7-9月GDP(国内総生産)
・24:00 米10月CB(コンファレンス・ボード)景気先行指数
・メキシコ、ブラジル休場 “週末の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
ショーボンド <1414>   UBS   買い    6700→7800
アウトソシン <2427>   三菱UF  強気    1440→2100
ディーエヌエ <2432>   JPモル  強気    2900→3200
トリドール <3397>    野村    買い    3400→3800
東レ <3402>       UBS   買い    1200→1250
ケネディクス <4321>   三菱UF  強気    790→860
日本新薬 <4516>     みずほ   買い    9150→10300
JFE <5411>      三菱UF  強気    3080→3380
テクノプロH <6028>   UBS   買い    5200→6100
能美防災 <6744>     東海東京  強気    1860→2600
アズビル <6845>     三菱UF  強気    5000→6100
いすゞ <7202>      UBS   買い    2000→2100
ホンダ <7267>      みずほ   買い    4100→4400
東祥 <8920>       東海東京  強気    3315→4260
トランコム <9058>    野村    買い    6600→7400
KDDI <9433>     三菱UF  強気    3850→4050 “本日のレーティング” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■アヲハタ<2830>、17年11月期の年間配当予想を17円に修正
■竹本容器<4248>、17年12月期の年間配当予想を34円に修正
■AFC HD<2927>、18年8月期の年間配当予想を20円に修正
■沖縄銀行<8397>・ふくおか<8354>、「iBank」事業参画で資本・業務提携に正式合意
■ソフィアHD<6942>、ソフトウエア開発会社アイソプラ(岩手県)がTOB(株式公開買い付け)
■技研製<6289>、鋼製建設資材販売の豪J Steel買収
■ブライトパス<4594>、多能性幹細胞用いた免疫機能再建法の特許が国内で成立
■KDDI<9433>、ライフネット<7157>株を追加取得
■イントラスト<7191>、東証1部または2部に上場市場変更
■サカタインク<4633>、新中期経営計画を策定
■伊藤園<2593>、「茶寮 伊藤園」福岡空港店を21日開業
■コナミHD<9766>、モバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」PC版サービス開始
■エーザイ<4523>、ドイツで抗てんかん剤「Fycompa」の販売を12月再開
■HIS<9603>、ハウステンボスが来年3月から入場料金体系を改定
■西鉄<9031>、インドネシア・ブカシ市で現地デベロッパーと住宅開発
■公取委、みなと銀行<8543>・関西アーバン銀行<8545>・りそなHD<8308>傘下の近畿大阪銀行(大阪市)の経営統合承認
■日立<6501>、保有するマクセルHD<6810>株を一部売却
■丸井G<8252>、クローバーラボ(大阪府)と協業しブランド腕時計レンタルサービス「KARITOKE」展開
■日産自<7201>、新車の無資格検査問題は一部で38年前から
■主な自社株買い=マクセルHD<6810>、
■主な月次=松屋<8237>、JT<2914>、ワットマン<9927>、ミスミG<9962>、

株の窓口THE相場勘 ~米下院で税制改革法案通過~

昨晩、米税制改革法案が下院通過しました。これにより、12月利上げの可能性や期待感が再燃し、リスクオンの動きとなりました。また、決算発表のあったウォルマートが急進しました。

一方で、上院案にはオバマケア保険加入義務を廃止する案や法人減税の開始時期が下院案と相違しているほか、既に一部議員が反対を表明していることもあり、来週末から始まる感謝祭休暇を前に上院採決を行うには厳しさが残っています。

上院での採決が遅れることは、その後の上下院での調整にも遅れが生じることになりますので、年内に成立させるというトランプ大統領のシナリオには依然として懐疑的な見方も残っています。

昨日の『株の窓口THE相場勘』にも書いた通り、税制改革法案の成立時期は2月~6月と言うのがメインのシナリオなのかもしれません。

米国では決算発表が終わり、注意材料は2つ。ジャンク債のクレジットスプレッドが開いていることや、バリエーションが高いハイテク株などが高止まりしているところ。決算が終わり、税制改革法案の成立がメインシナリオ通りであれば、調整局面入りする可能性も残っています。ですが、押したところは買いのチャンスとなると見て良いのだと見ています。

 

 

 

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・安倍晋三首相が特別国会で所信表明演説
・決算発表=SOMPOHD<8630>、MS&AD<8725>、東京海上<8766>

【海外】(時間は日本時間)
・17:30 ドラギECB(欧州中央銀行)総裁が講演
・22:30 米10月住宅着工件数、米10月建設許可件数 “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む

本日のレーティング

■投資判断を最上位で継続し、かつ目標株価を引き上げた銘柄【最上位を継続+目標株価を増額】

銘柄          機関    格付    目標株価
協和キリン <4151>    みずほ   買い    2300→2600
大塚商会 <4768>     メリル   買い    7900→9600
コーセー <4922>     Cスイス  強気    14100→18700
キトー <6409>      いちよし  A     2200→2300
日精工 <6471>      Cスイス  強気    1600→2200
三菱電 <6503>      マッコリ  強気    2030→2180
EIZO <6737>     いちよし  A     5800→6000
ソニー <6758>      野村    買い    5200→6300
TDK <6762>      メリル   買い    9800→10900
シスメックス <6869>   UBS   買い    7900→9600
エフテック <7212>    野村    買い    2100→2300
ヤマハ発 <7272>     ドイツ   買い    3650→4200
ヤマハ発 <7272>     マッコリ  強気    3100→4200
ナカニシ <7716>     いちよし  A     6000→6700
ニコン <7731>      野村    買い    2593→2651
任天堂 <7974>      Cスイス  強気    55000→58000
セイコーHD <8050>   野村    買い    3500→3900
第一生命HD <8750>   ドイツ   買い    2250→2350
NTT都市 <8933>    三菱UF  強気    1370→1390
九州電 <9508>      三菱UF  強気    1580→1800 “本日のレーティング” の続きを読む

引け後発表の【個別銘柄】NEWS

■東京ドーム<9681>、18年1月期の連結業績予想を上方修正して期末配当予想を増額
■エイトレッド<3969>、1対3の株式分割実施へ
■アグレ都市<3467>、1対2の株式分割実施へ
■KLab<3656>、株主優待制度を新設
■IXナレッジ<9753>、自己株式消却へ
■ペプチドリーム<4587>、独バイエルAGとの間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する創薬共同研究開発契約を締結
■ディップ<2379>、金融サービス向けWebアプリ開発などのBANQの株式取得、子会社化へ
■シーズHD<4924>、エステティック・サロンを経営するセドナエンタープライズ(東京都港区)の株式を取得、子会社化へ
■九州リース<8596>、12月8日付で東証1部指定、同日受渡期日で株式売出し
■ラサ商事<3023>、公募増資および自己株式処分に株式売出し
■住友重<6302>、京都市との和解金などで特別損失を計上し18年3月期の連結純利益予想を下方修正
■月次発表=夢真HD<2362>、いい生活<3796>、アニコムHD<8715>

株の窓口THE相場勘 ~米国トランプ政権から見た押し目~

米国も日本同様、調整局面したように見えますが、米国も上昇ピッチが早かったことや、税制改革法案に対する懸念について唱える声がありますが、減税メリット銘柄に調整が入っているようにも見えないので、個人的には上昇ピッチのスピードに対する調整なのだと思っています。

税制改革法案の年内成立については、来週末には感謝祭があり、12月は2週間セッションが無いことを考えると、年内成立は難しいと見ています。こう言った法案が成立するのは2月~6月の時期が多いので、冷静な投資家はその時期を見越して運用しているのだと思います。その動きが日本に比べ、米国市場は下げたところに買いが入っていることに現れているのではないでしょうか。

また、ヘッジファンドの利益確定売りについての報道もありますが、ファンドによっては利益確定同様、買い注文が入っているとの声もありますので、需給の面でどちらが優勢となるかは様子見なのかもしれません。

となると7-9月期の決算が終わったのと年末に対する期待値の端境期であることと、スピードに対する調整と見るのが正しいのかもしれません。

一方、トランプ政権側から考えて見ると、4年後の再選を目指すとすると、1年目に大きく上昇しすぎた政権が2期目も続投となった例がないので、今は押し目を作ってくれた方が、今後のことを考えると心地よいのかもしれません。

 

昨晩の海外指標と本日のスケジュール

■主なスケジュール
【国内】
・ 8:50 週間の対外対内証券売買契約
・20年国債入札

【海外】(時間は日本時間)
・22:30 米10月輸出入物価、米11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、週間の新規失業保険申請件数
・23:15 米10月鉱工業生産・設備稼働率
・インドネシア中銀政策金利発表
・米10年インフレ連動国債入札
・決算発表=ウォルマート・ストアーズ、ギャップ、アプライド・マテリアルズ “昨晩の海外指標と本日のスケジュール” の続きを読む