株の窓口THE相場勘 ~長期で考える米国マーケット~

昨晩の米国は前場では200ドル近く上昇するも、最終的には下落して終えました。
ADP雇用統計を好感して一時上げてはいたものの、FOMCの議事録の内容や、共和党の下院議長が減税法案にはオバマケア見直しよりも時間がかかると発言したことから、失望売りが出たようです。
FRBの持っている資産の減少を行っていかなければならないと、FOMCの議員の意見が一致したのも下落の理由の一つでしょう。

今年の夏を過ぎれば、大まかなワシントンの動向が見えてくるでしょうから、安定してくるのでしょうが、今は今年中に何がどこまでできるのか、一番刺激を受けやすい時といえるかもしれませんね。

今回バロン氏が退席させられ、統合参謀本部長が再びメンバーに戻り、トランプ政権は軌道修正しているように見えます。このニュースは良いことではないでしょうか。

明日からは米中首脳会談が始まります。
トランプ大統領の公約で、繰り返し「中国」に対する発言がされているのと、中国も何らかしらのお土産を持って挑むとも言われているので、どうなるか見極めたいマーケット関係者も多いようです。
ですが、通商問題に加えて、安全保障関係「北朝鮮問題」も出てきているので、今回の会談内容は、多岐にわたっており、トランプ大統領の前半戦の山場が近づいているということもあり、総合的に見て、色々な変化が起こりそうでもあります。 “株の窓口THE相場勘 ~長期で考える米国マーケット~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~空売り比率から予測する外国人売り~

昨晩の米国は、貿易収支の赤字幅縮小、原油高を好感し、3指数揃って、ザラ場ではマイナス圏を推移する場面もありましたが、終わり値では買い優勢の形で終えました。
現在の米国マーケットの関心は税制改革とインフラ投資だと思いますが、詳細が何も出ていない状態であることから、期待感は残っていると言う事かもしれません。

ですが、これで米国、ドル円が反転するかと言えば、まだそうとも言い切れない水準だと思っています。
と言うのも、空売り比率を見て見ると、今年に入ってから、外国人投資家が売りこした週には、40を超えている1日~2日程度あったのですが、3月22日から昨日までの数値を見て見ると

3/22(水)40.1
3/23(木)38.7
3/24(金)35.8
3/27(月)41.2
3/28(火)39.1
3/29(水)40.3
3/30(木)40.9
3/31(金)40.4
4/3(月)40.0
4/4(火)43.2 “株の窓口THE相場勘 ~空売り比率から予測する外国人売り~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~自動車関連銘柄についての懸念~

昨晩の米国市場はプラス圏から始まるも、ザラ場中、一時100ドル以上下げる場面もありましたが、終わり値ベースでは小幅マイナスで終えました。
昨晩発表があった3月ISM製造業景況指数が予想に届かなかったこと、ロシアの電車内爆破テロを受けてのリスク回避の動きの様ですが、結果としては、依然として強いものではありましたし、まもなく発表が始まる決算が10%程度の上ぶれがあるとの見方もあり、下げたところは買いたい投資家が多いのでしょう。

また、昨日の米国では3月自動車販売が発表され、結果は予想を下回る、1662万台(予想は1730万台)でした。
内容を見て見ると
■日産:3.2%増。クロスオーバー車の販売は26%増で過去最高。
ただし、日産・ウーィラー氏によると、値引きが前年同月に比べ拡大し在庫水準も上昇していると述べています。
■GM:2%増。SUVの販売台数が2008年以来の高水準。
■フォード:7%減。ピックアップトラックが10%増であったが、レンタカー会社や企業・政府への販売台数が17%程度減。
■トヨタ:2.1%減。
■フィアット:5%減。
■ホンダ:0.7%減。
この結果を受けて、値引き合戦が各社の利益を圧迫しかねないとの懸念の声も出てきています。 “株の窓口THE相場勘 ~自動車関連銘柄についての懸念~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~週末の米国と今後の予定~

本日より新年度が始まりましたね。かと言って、今までの流れが急変することも無く、相変わらず為替睨みが続く1日でした。

先週末のNYダウは、良好な経済指標が発表されるも、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁やブラード米セントルイス連銀総裁などハト派色が強いと見られている総裁の発言もあってか、軟調に推移しました。

またドル円については、トランプ大統領が「悪い通商協定を修正する」と強調し、新たな大統領令に署名をしたことからか、111円前半で戻ってくるかたちになりました。
米通商代表部により公表された『2017年版の貿易障壁報告書』によりますと、日本に関しては、
①農産物市場に「重大な障壁」が存在しているとし、牛肉・豚肉等で一層の市場開放を要求。日本では、BSE対策として米国産輸入牛肉に対し制限を設けているが、制限の前面撤廃を要求。 “株の窓口THE相場勘 ~週末の米国と今後の予定~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ政権の動き~

昨晩の米国市場はGDPを受けて堅調に推移し、ドル円も若干円安に動いたにも関わらず、期末ならではの動きからか、軟調に推移しました。
今晩は、英国の10-12月期GDPの発表や、米国では2月の個人消費支出の発表があります。

本日は、30日にあった、トランプ政権で明らかになったことをいくつかピックアップしたいと思います。

■トランプ政権は「通過が過小評価されていると考える国を罰するため、権限の範囲を調べている」とCNBCの報道。
詳細については触れられていませんが、米国市場が開かれてから、一時、ドル高で推移していた上げ幅を削る動きも見られました。最終的に終わり値のあたりでは111円後半で戻ってきましたので、一時的な動きであった可能性もありますが・・・

■「日韓独などの鉄鋼製品に米が反ダンピング関税の方針」
日本・韓国・ドイツなど8つの国と地域から輸入された一部の鉄鋼製品が不当に安く売られているとして、米国商務省は『反ダンピング関税を適用する方針』を決定したということ。
今後、米国の国際貿易委員会が損害を認めた場合、制裁関税がかけられることになります。トランプ政権のもと、米国商務省が日本に対して制裁関税を適用するのは初めてのこと。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ政権の動き~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国の主役はハイテク株?!~

昨晩のNYダウは小幅に反落。一部アマゾンやFBに証券会社から投資判断引き上げの動きがあり、ナスダックは高値を付けました。アマゾンに関しては、上場来高値を付け、アップルは、分割後の高値を更新し、ハイテクセクターの強さが目立ちます。
ハイテク大手のトップは、トランプ大統領選出の後、反トランプということから、短絡的な売りが出ていたましたが、ファンダメンタルズを見直され、必要以上に買われにくい中、しっかりとした上昇をしている印象があります。

直近3ヶ月ではSP500は約5%近い上昇をする中、アップルの株価は、24%弱上昇をしています。次の米国を引っ張っていくセクターはハイテクのように見えますね。
アップルに関しては、今年はアップルの新型が出ると言うこともあるのでしょうが、
「現在の株価は、まだ安いこと」
「トランプ大統領により法人税減税が引き下げられる可能性が高く、アップルは海外に多くの利益が滞留しており、本国にその利益を召還した際の税金が優遇されること」
などを考えると、良いこと尽くしと見ることが出来る上に、TOPが反トランプということで安くなっていたということですから、今の上昇は納得できるところでしょう。 “株の窓口THE相場勘 ~米国の主役はハイテク株?!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~新しいポートフォリオのご参考に~

昨晩の米国市場は、良好な経済指標とフィッシャーFRB議長が追加利上げに好意的な発言をしたことから、久々の大幅反発でした。
それを受けて、円安方向に進み、配当落ち分を考慮すると、日本のマーケットはなかなか検討した形ではないでしょうか。

米国市場は昨晩の大幅上昇をしたことで、当面は大幅下落はないのではないかと見ています。だからと言ってドル円に関してはこれまで下値ラインと見ていた111円半ばを割り、110円台に突入してしまったことから、当面の間は111円半ばが、上値を抑える形になることも考えられるので急激な円安に進むこともないのではないかと思います。

テクニカル面から見ると、日経平均は今後、一目均衡表の雲が薄くなってくるということ、ここ数日、雲の上限近辺を行ったりきたりしているのを見ると、雲下抜けの可能性もぬぐえないところかと・・・

配当落ち分の資金が株式にまわってくるようであれば、また新たに個別に動き出す時期でもあります。そうなってくると、外国人投資家の動きが気になるところだと思いますが、個人的に気になるNEWSがあったので、本日はこちらで紹介したいと思います。 “株の窓口THE相場勘 ~新しいポートフォリオのご参考に~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~米国懸念と逆ザヤ解消の動き~

本日の日本のマーケットでは配当取りの動きが見られ、堅調推移となりました。

ですが海の向こうの米国ではNYダウが、多少戻したとは言え、8日連続の下落。
もし本日も下落することがあれば、9日連続の下落は1978年以降となります。
これをどう見るか・・・

下落幅だけを見れば今までの上昇に対する調整局面とも言えるでしょうし、オバマケア撤廃に関して一時的なショックもありましたが、減税法案に焦点をあてるということで期待感も残るともとれます。

ですが、今回の件は速やかに終息するのか・・・
個別の銘柄の動きを見ていても、トランプ銘柄と言われていたものに関しては、本日の全体の上昇についていけていないようでした。
となると、懸念は残っていると見るべきなのではないでしょうか。 “株の窓口THE相場勘 ~米国懸念と逆ザヤ解消の動き~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~ヘルスケア法案、一時保留を受けて~

明日が配当権利落ち日であるにも関わらず、全体の軟調な地合に押されて本日を終えました。

週末の米国では、トランプ大統領がオバマケア撤廃を一時中断し、減税を先に行うと言ったことから、大きく下げることなく、為替も111円台で終えていましたが、共和党内でも法案を可決することが出来なかったことに関して懸念は残る展開だったと思います。

本日の日本マーケットの場中では、NYダウ先物は大きく下げており、原油、ドル円も軟調なことを踏まえると、今晩も米国は軟調に推移する可能性が高いと見ています。

確かに米国企業にとって、減税政策は大きな要だとは思いますが、

■法人・個人の減税政策 → 効果が出るのは年末もしくは来年以降。
■レパトリ減税 → 賛否両論であるし、実施前には円高が予想されます。
■国境税 → 反対が多く難航が予想されます。
減税案については、議会承認は得られると見ていますが、トランプ大統領が選挙期間中に言及していたパーセンテージが、そのまま通るのは難しいのではないかと、個人的には思っていますし、財源を考えるとスムーズには進まない可能性があると思います。 “株の窓口THE相場勘 ~ヘルスケア法案、一時保留を受けて~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~勝つことと負けないこと~

とある投資顧問のブログを拝見させて頂いたのですが、とても潔い対応をしていると思います。こういった仕事をしていると全勝するというのは、あり得ないことではあるのですが、大切なお客様にキャピタルロスを出してしまうのは辛いことだと思います。
そうならないように、少しでも確率を上げられるよう、日々、あらゆる面から見た分析を続けているのですが・・・

それでは、投資を行う上で、『勝つこと』と『負けないこと』どちらが大切でしょうか?

一昨日の相場勘で触れましたが、当社は会員様に推奨銘柄を出す時には、地合は勿論、テクニカル、ファンダメンタルズ、板からの問い掛けを行っていますが、一昨日の推奨銘柄は会員様に最高の提案が出来たと自負しています!

現物取引では株価が上昇しなければ勝てません。
信用取引では空売りすれば下落局面で利益を出すことが出来ます。
今は、どちらの局面だと思いますか? “株の窓口THE相場勘 ~勝つことと負けないこと~” の続きを読む