株の窓口THE相場勘 ~日経平均20000円はいつ?~

今年に入ってから続いていた日経平均のアノマニーがくずれてきました。先週までは火曜日は全敗、水曜日は全勝していましたが、昨日は上昇、本日は軟調でした。
やはり商いが少ない中での日銀のETF買いが買い支えにはなっているものの上に買い上がるには難しいようですね。

そもそも今年に入ってから米国が月曜日に軟調な動きを見せており、それを受けての火曜日の日経平均が軟調、火曜日に米国が上昇している日が多くそれを受けて水曜日の日経平均が上昇していただけのことではあり、今週は米国の月曜日が休みという事で商いの少ない日本のマーケットで日銀プレイが目立ったということの表れであり、まだボックス圏内を
推移しているのを見るとやはり方向感は定まっていないと私は思っています。

日経平均が20000円を超えてくるのがいつになるのかと、マーケット関係者の中で話題になることがありますが、私個人の考えでは、次の決算内容を見極めてからとなるのではないかと現在は見ています。もちろんそれには今と同じように米国経済の好調さが見えること、
WTI、ヨーロッパの波乱要因が落ち着いていることが前提とはなりますが。

現在の米国・原油在庫を見ると未だダブついている状態にあり、今の水準が心地よいところなのではないかと思います。5月に行われるOPEC総会で追加の減産が決定するようであれば更なる上も目指せると思いますが。 “株の窓口THE相場勘 ~日経平均20000円はいつ?~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘  ~大量保有報告書で株はどう動く?~

昨晩は米国市場がお休みと言うこともあり、本日の日経平均は終始、薄商いで推移しました。昨日も今年最低の商いの中、相変わらずの日銀のETF買いが入り、何とかプラス圏で引けた日経平均ですが、昨日の東証一部の売買代金が1兆712億円。日銀が買っていたのがETF・704億円、設備ETF12億円。と言うことは、昨日の商いのうち、約41%を日銀が買っていた計算になりますね。

薄商いの中、日銀ほどの大口になると方向感は一方通行になってしまうこともあるので、私個人では、全体の方向感はまだ出ていないのではと慎重に見ています。

テクニカル面から見ると、日経平均は未だボックス圏内を推移しておりますし、ドル円が一目均衡表の雲の中で推移しているうちは、どちらに動いてもおかしくない状態ではないでしょうか。とは言え、2月10日のSQ値を越えたのは上昇の可能性を感じられる部分でもあり、良い兆候だとも言えるとは思うのですが、今週は特に経済指標の発表も重要な物が無いので、今晩の米国の動き、ドル円の動きがどうなるか・・・と言うところでしょうね。 “株の窓口THE相場勘  ~大量保有報告書で株はどう動く?~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日経平均は出遅れている?~

週末の米国市場はNYダウが7日連続で史上最高値、ナスダックも最高値を更新しましたが、上げ幅が小さくなってきました。とは言え、マイナススタートするも最後はプラス圏で終えるところを見ると、トランプ大統領の減税政策に対して期待感が続いてはいるものの、一旦は利益確定をしておこうという動きも出てきているのでしょう。

ドル円に関しては欧州の選挙も近づいていることから安全資産と言われている円が買われる状態が続いているのかテクニカル面から見ても、一目均衡表の雲中を推移しており3月上旬にねじれもあることから、何か材料が無い限り雲を下抜けるような動きに見えます。

今晩は米国市場が休場で、以前からこちらに書いているように材料が一番少ない時期と言う事もあり、今週も注目すべき発表の予定は無いのですが、あえて言うのであれば、22日(水)米国・FOMC議事録でしょうか・・・
私個人的には、利上げのペースに関しては、今の米国経済を見る限り、以前ほど注目する必要もなく、気にしなくても良いと思っているのですが、リーマンショック以降、長年利上げに注目する習性が付けられてきたマーケットを考えると多少の影響は、当分の間あるかもしれませんね。 “株の窓口THE相場勘 ~日経平均は出遅れている?~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~減税で得をするのは~

昨晩、NYダウは更に高値を更新してきました。トランプ大統領の会見があるということで、先週発言のあった「驚異的な減税」についての発表があると思われましたが、昨晩の発表の内容は「オバマケア」についてでした。いずにれせよ、有言実行のトランプ大統領のことですから来週か、もしくは再来週には減税の詳細が出てくるのは間違いないことだと思います。

気になるのは「驚異的な」というところ。トランプ大統領は今まで、法人税を現行の35%から15%に引き下げると訴えてきました。「驚くべき」との内容は、それ以上のものなのか否か・・・

今まで訴えてきた通り15%に引き下げるだけでも、米国の金融機関にとっては大きな恩恵になります。15%に引き下げられるとすると、米国6行の合計で年間、120億ドルもの減免が行われることになります。もちろん、金融機関を今まで苦しめてきた「ボルカールール」や
「ドット・フランク法」の撤廃が現実化すれば大きな影響があるのは間違いないでしょう。
ですが、引下げの料率については分かりませんが、現行の35%から引き下げることについては議会が通りやすいとの見方が優勢になっています。 “株の窓口THE相場勘 ~減税で得をするのは~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日経平均の上値が重い理由~

米国は3指数そろって5日続けての高値更新。対する日本のマーケットは本日、激しい値動きを見せました。個人投資家の方達は大丈夫でしたでしょうか・・・

先週末に当社が推奨した銘柄は、米国の利上げを好感できる業種の銘柄であり、出遅れ感があるように見える銘柄であり、おまけもついている銘柄ですので、本日の先物や為替の動きにも大きく振らされること無く堅調に推移していたと思います。

決算が出揃い材料が少ない今、日本のマーケットは今までよりも為替に降らされることが多くなりそうですし、米国の上昇についていけなくとも下げには反応してしまいそうな懸念もありますので銘柄をしっかりと吟味しなくてはいけませんね。

では何故、米国の上昇を日本のマーケットが素直に好感できなくなっているのか・・・
今の米国の上昇は、トランプ大統領の「驚異的な減税」・「米国の経済指標」・「利上げの可能性」に反応して上昇しています。以前にもこちらに書きましたが、「驚異的な減税」の内容がまだ不明な今が一番上昇しやすい状態にあると思います。
上昇の理由を考えると、「減税」は米国にとってはプラス要因ではありますが、日本で減税が行われるわけではないので、日本個別銘柄には直接的な好感要因にはなりえないでしょう。 “株の窓口THE相場勘 ~日経平均の上値が重い理由~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領、小売TOPと会合~

昨晩の米国市場はイエレンFRB議長の発言を受けて、4日連続の高値更新。発表される経済指標も良いものばかりですので実態を伴ない、政策内容や米経済を反映した形の良い循環が続いていると言えると思います。

ハト派と言われるイエレン議長の発言内容は以下の通りでした。
・今後の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが必要となる可能性が高い。
・トランプ新政権の経済政策をめぐりかなりの先行き不透明性が出ている。
・緩和措置の解除を待ち過ぎることは賢明ではない。
・フェデラルファンド(FF)金利の一段の調整が適切となる公算が大きい。
・年内に3回の利上げが正当化されると予想しているかについては言及しなかった。
・利上げの時期が3月か5月か、それとも6月か。具体的な時期は言えない。
・インフレ率は数年にわたり、FRBの目標を下回って推移しているが、足元で上昇していることは心強い。
・賃金の伸びについては、現在の水準をいく分上回るペースがFRBのインフレ目標と整合する。
・今後数カ月に、どのようにバランスシートを縮小していくかについて協議する。
・バランスシートの規模は最終的には、現時点よりもかなり小さくなるとしたほか、段階的に償還資金の再投資を停止し、米国債が中心の構成になることが望ましい。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領、小売TOPと会合~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日米マーケットの動きの変化~

米国の強さに日本はついていけず、19500円を超えた推移がなかなか難しいような動きが続いてますが、個別に好決算を発表した銘柄は相変わらずの強さを見せていますね。
この水準ですと日本株を強気に買い上がるには海外投資家にとって材料不足ということでしょうか。

今週で決算も大詰めになるので、場中に発表予定だった東芝に個人的には注目していたのですが、予定していたお昼の時間帯に発表されたのは「原子力事業での減損含む決算発表を一時延期」ということでした。
後場が始まるまでは日経平均先物も若干戻している状態でしたが、東芝の発表の後、全体的にずるずると下落・・・
東芝ほどの大型株となれば、材料が少ない今、全体に影響も与える悪材料になりえるということかもしれません。

本日の日本のマーケットの動きを見ると先週末の日米首脳会談の内容が日本の報道で言われている通り、本当に良い結果だったのか・・・と個人的には疑ってしまうところではありますが・・・ “株の窓口THE相場勘 ~日米マーケットの動きの変化~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日米首脳会談を終えて~

本日は日米首脳会談を終えて初の相場と言うこともあり、市場はどのように反応するかに注視していましたが、皆さんはどのように見えましたか?日本の報道では、「無難に終えた」とか、「安部首相をたたえる」コメントが多く見られました。トランプ大統領のTwitterでも安倍首相夫婦を賞賛するコメントも出ていたので、一安心ということでしょうか。

私も眠い目をこすりながら、会見を注視していたうちの一人なのですが、一見にこやかなムードではありましたが、トランプ大統領が「ど~ん」と構えていた一方で、安倍首相の緊張感が伝わってくる会見だったように思えます。
安倍首相の会見中に一時113円台で推移していたドル円が一気に112円台に突入し、その後113円台で再び推移していた動きに関しては気になるところではありますが、急に円高方向に進む可能性は低くなったのではと思います。

麻生副総理とペンス副大統領の下で新たな経済の枠組みを作っていくことも決められましたので、今までのTwitteの一声で為替が不安定な動きをすることなく、協議しながら時間をかけてこの問題には取組んでいくことになるのでしょうね。イコール何も決まっていないと言うことでもありますので引き続き注意は必要になってくるとは思います。
それを踏まえてか、日経平均は今晩のNYの動きを見極めたいという気持ちも強くボラが小さかったと私は見ています。

米国に関しては引き続き強い動きを見せると思っていますが・・・
日本と同じく先週トランプ大統領から発表のあった『驚異的な税制改革案』に対する期待感は強いでしょうし、日本によるインフラ投資でお金の確保も大統領がしてくれている、また今の米国はドル高になっても「ドルが強い」と高評価し、ドル安になると「輸出企業に追い風」となっているようで前向き思考の相場になっているように見えますから。 “株の窓口THE相場勘 ~日米首脳会談を終えて~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領あっぱれ!~

昨晩、トランプ大統領が発表した内容はマーケットの動きを一気に変えました。
さすがはアメリカンドリームを叶え、アメリカで不動産帝国を築き上げた人物だと多くの人が感じたのではないでしょうか。

日米首脳会談を前に、為替について言及されるのではないか・・・等の不安からか先日こちらにも書いた通り、海外投資家は大きく売り越しをしていました。本日の大幅上昇は、そういったショートから入っていた投資家の買戻しだった可能性が高いと言われています。

昨晩伝えられた報道によると
「為替操作に関する議論は非公式に話し合われる可能性はあるが、議論は優先課題ではない」
「向こう2~3週間に税、および航空インフラ開発に関して、目を見張るような発表を行う」
とトランプ大統領及び、米高官が述べたということです。

減税に関しては予算が関連してくることでもある為、ハネムーン期間後との予想が多かったのですが、良い意味で予想を覆された形になったと言えます。Twitterや大統領令を通じてトランプ節を炸裂していましたが、減税に関する発言が無かったことからか、マーケット関係者の中では、減税方案が年内に成立しないと、それはマーケットではリスクになると見ていた人も多く、トランプ大統領の有言実行主義は疑う余地が無いと、ショートから入っていた投資家が急いで買い戻しに入った形なのでしょうね。実際問題2~3週間以内に大統領の考える方向性が見えるということだけでもマーケットには安心感が出てきたと見て良いと思います。 “株の窓口THE相場勘 ~トランプ大統領あっぱれ!~” の続きを読む

株の窓口THE相場勘 ~日米首脳会談と今後の米国の動きについて~

昨晩の米国はNYダウが下落となりましたが、ナスダックは続伸し連日で史上高値を更新。

ナスダックはトランプ大統領が選挙で勝利した後、ハイテク企業に反トランプ大統領派が多かったことから一時的に売られており出遅れ感が強かったが、今期の決算で軒並み好業績を発表し、買いが入ってきている動きが見られます。中でもアップルの堅調さが目立ちます。決算発表を行ってから9%近くの上昇、ダウを70ドル近く押し上げています。

今までは金利敏感セクター(リートや公益銘柄)などの景気が良くなって買われるというよりも、利回りの安定しているような銘柄が買われていましたが、これからは業績の良いところがリードしていく相場になる可能性が高いと思われます。

アップル、FB、マイクロソフトなどのハイテク企業は、決算内容も良く、今後も業績が伸びていく期待が強いので、今後も下値では拾われる展開が続くのではないでしょうか。
米国の影響が強い日本のマーケットでも、同様の展開になる可能性があると思います。 “株の窓口THE相場勘 ~日米首脳会談と今後の米国の動きについて~” の続きを読む